群馬県、八ッ場ダム建設関連97億円要求

◆2009年11月25日 東京新聞群馬版より転載
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20091125/CK2009112502000102.html
ー八ッ場ダム 来年度県予算各部局要求 一般会計は6705億円 『建設』関連97億円ー

 県は二十四日、来年度当初予算に関する各部局の要求状況を発表した。一般会計の要求総額は六千七百五億円で、本年度当初予算(六千六百十一億円)に比べ1・4%増。八ッ場(やんば)ダム(長野原町)建設事業は、鳩山政権の中止方針に反対する立場から、県土整備部が「建設継続」を前提に事業負担金など九十七億円を要求した。

 八ッ場ダム関連事業費の主な内訳は、ダム本体建設を前提とした治水の直轄負担金六億六千万円、利水負担金九億七千万円のほか、生活再建事業の一環として実施中の道路付け替えなどの関連費三十三億円など。

 国土交通省が同ダム本体建設費を来年度予算概算要求に盛りこんでいない現状に、県監理課は「法的な手続きとして中止が確定したわけではない。県は中止自体に反対する立場で、ダム本体を除いた予算要求は考えられない」と強調。中止撤回の意思を強く示した。

 一方、要求総額の内訳は、人件費などの義務的経費が四千七百七億円、JR両毛線連続立体交差など公共事業が八百二十二億円となっている。各部局の要求は、知事が来年一月中旬から二月上旬にかけて査定し当初予算案が編成される。 (中根政人)

◆2009年11月26日 毎日新聞群馬版より転載
ー八ッ場ダム・流転の行方:鳩山首相「住民の思いを重視」--全国知事会議 /群馬ー
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20091126ddlk10010300000c.html

 ◇今後の対応で
 鳩山由紀夫首相は25日、首相官邸で開かれた全国都道府県知事会議で、政権獲得直後の八ッ場ダムへの対応について「あまりにも一方的に行いすぎた」としたうえで、今後は「大変苦労されてこられた住民の思いを重視しなければならない」と述べた。

 会議では、国土交通省の有識者委員会が同ダムを含む全143ダムの見直し基準を来夏までに示す方針を示していることについて、大澤正明知事が「これではダムの再検証結果が出るのは来年夏以降になり、地元は耐えられない。一日も早い再検証をお願いする」と要望、鳩山首相は「極力早く結論が出るよう導きたい」と応じた。

 また、鳩山首相は八ッ場ダムの中止方針について「マニフェストでうたった事実の重さもある。100年後の人口が5000万人を切るという状況の中で、どこまで巨大なダムに意味があるのか、検証しなければならない」とも述べた。

 会議終了後、大澤知事は「今までは一刀両断だったが、しっかり検証すると言っていただいた。地元の皆さんも力強く感じたのではないか」と話した。

 八ッ場ダムを巡り、県土整備部は県の来年度当初予算編成に向けて、関連事業費97億円を要求中だ。同事業費にはダム本体の建設を前提とした治水の直轄事業負担金6億6000万円、利水の直轄事業負担金9億7000万円も含まれており、同部監理課は「中止となれば必要ない費用だが、建設を求める県のスタンスとしては入れないわけにはいかない」と説明している。【沢田石洋史、渡辺暢】