都内で自民党議員ら八ッ場ダム推進大集会

 政権は交代しましたが、八ッ場ダムを推進する関係都県知事、議員は相変わらず多数派で、今も意気軒昂です。
 このほど、2010年度予算案の公表に合わせて都内で開かれた集会には、自民党の谷垣総裁、福田康夫元首相(群馬)、佐田玄一郎元行革相(群馬)、額賀福志郎元財務相(茨城)、森英介前法相(千葉)ら自民党大物議員、石原都知事、上田埼玉県知事、大澤群馬県知事ら関係都県知事、柿沼トミ子大利根町長(埼玉県)、星河由紀子長野原町議(地元)らダム推進派議員らが参集しました。カスリーン台風被害再来を防ぐために八ッ場ダムは必要だとする柿沼大利根町長、”地元民”の真情を吐露する星河長野原町議のスピーチは特に参加者に感銘を与えたということです。
 八ッ場ダムに関する報道は一時のブームを経て、現在は沈静化しています。”八ッ場ダム”と名が付けば何でもニュースになった数ヶ月前にこの集会が行われていれば、八ッ場ダムを推進する勢力の実態がより正確に国民に伝わったことでしょう。

◆2009年12月26日 読売新聞群馬版より転載
ーダム推進派が都内で集会ー
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20091226-OYT8T00023.htm

 八ッ場ダム建設の必要性を訴える大沢知事(25日)  八ッ場ダム建設推進派の国会議員や地元議員らが集まる「八ッ場ダム建設推進全体協議会」が25日、東京都千代田区の憲政記念館で開かれ、国にダム中止の白紙撤回などを求める要望書を採択した。

 要望書は、「特定多目的ダム法にのっとり、2015年のダム完成の工期内に事業を完成すること」などを求めており、近く前原国土交通相に提出する。

 協議会には自民、公明両党の国会議員や大沢知事、石原都知事、ダム建設に負担金を出す1都5県の都県議や地元住民ら約1000人が出席した。

 自民党の谷垣総裁は「八ッ場ダムは『コンクリートから人へ』という美しい標語の犠牲になって、血祭りにあげられた。実は、コンクリートが人を守り、命を守る場合がある」と批判。大沢知事は「政権が代わったからといって、わずかな時間で、マニフェストにあるからダムは中止する。こんなことが許されていいのか」と語気を強めた。

◆2009年12月26日 東京新聞埼玉版より転載
ー『予算化を求める』 八ッ場ダム工事費見送り 推進首長が訴えー
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20091226/CK2009122602000097.html

政府が閣議決定した来年度予算案では、上田清司知事らが求めてきた八ッ場(やんば)ダム(群馬県)の本体工事費は盛り込まれなかった。国土交通省によると、予定地住民の生活再建関連費として約百五十四億円が計上された。

 国交省は全国のダム事業のうち、建設の是非を検証する対象も発表。県関係では八ッ場ダムのほか、調査段階の「荒川上流ダム再開発」と「利根川上流ダム群再編」の二事業も含まれた。国交省は来年夏までに作成する基準に従い、対象事業の検証を始めるという。

 この日は閣議決定前に、「八ッ場ダム推進議連一都五県の会」の会合も東京都内であり、所属県議や上田知事、柿沼トミ子・大利根町長らも参加した。

 上田知事は、前原誠司国交相が建設中止の方針を示して以降、治水や利水の代替案を示していないことを、「手続きが乱暴だ」とあらためて批判した。

 会合では八ッ場ダムの早期完成を求める要望書を採択し、今後は各地で署名活動を始めることを決めた。

 本体工事費が見送られたことについて、柿沼町長は取材に「残念だが、八ッ場ダム建設を求める国民の声を政府に届け、予算化を働き掛けたい」と話した。

 一方、県関係のほかのダム事業は検証対象にはならず、滝沢ダム(秩父市)には四十億九千八百万円、武蔵水路改築事業には四十二億円がそれぞれ盛り込まれた。   (池田宏之、山口哲人)