千葉県弁護士会、八ッ場ダム中止へ声明文

2010年2月6日 毎日新聞千葉版より転載
ー群馬・八ッ場ダム建設:「中止を」県弁護士会が声明 「環境への負荷高い」 /千葉ー
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20100206ddlk12010190000c.html

 県弁護士会(佐野善房会長)は5日、八ッ場ダム(群馬県長野原町)の建設中止を求める声明を発表し、鳩山由紀夫首相や前原誠司国土交通相、森田健作知事らに送付した。八ッ場関連地域の弁護士会による建設中止要請は初めて。佐野会長は「これまでも慎重に対応するよう求めてきた。会として再検証し、環境保護の立場から中止すべきだと意見が一致した」と話した。

 声明では、ダム建設は環境へ与える負荷が高いため、「あらゆる代替案を検討した最後の手段と考えるべきだ」と主張。首都圏では水需要が減少し、洪水対策でもダムの効果はないとして、利水・治水の両面から「建設は無駄で、コスト面でも建設中止の意義は大きい」と指摘した。地元住民の生活再建も求めた。

 八ッ場ダム建設中止を求める住民訴訟では、千葉を含む4地裁で住民側敗訴の判決が言い渡されている。県弁護士会で公害対策環境保全委員を務める及川智志弁護士は「市民の声を無視して司法が判断を下せるわけがない。声明で司法に影響を与えられると思う」と話した。【倉田陶子】