関係都県知事、改めて八ッ場ダム本体工事着手求める

◆2010年4月21日 毎日新聞埼玉版より転載
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20100421ddlk11010086000c.html

ー群馬・八ッ場ダム建設:知事「速やかな本体着工を」 負担金請求受け /埼玉ー

 ◇国交相に申し入れ

 八ッ場ダム(群馬県長野原町)の建設中止問題を巡り、上田清司知事ら関係1都5県知事は20日、国が09年度のダム建設事業負担金を各都県に請求したことを受け、「費用負担を求めたということは、国が法に基づきダムを建設することを意味する。速やかに本体工事に着手すべきだ」との申し入れ書を前原誠司国土交通相あてに提出した。

 申し入れ書によると、国交省は今年3月、1都5県に直轄負担金と利水者負担金を請求し、各都県は応じた。負担金の支払い義務は、ダム建設による各都県の受益を前提にしているとして、「洪水リスクの低減及び安定した水源確保に向け、本体工事にかかる予算を計上し、工事着手すべきだ」と求めている。

 09年度分の直轄負担金総額は1都5県で計27億円、利水者負担金は計88億円。

 上田知事は20日の定例会見で、「前原さんは『速やかに代替案を出す』と言って8カ月が過ぎた。本体工事を中止して周辺工事を継続する中途半端なやり方は地元を愚弄(ぐろう)している」と批判した。【鳥井真平、稲田佳代】

◆八ッ場ダム建設事業に関する1都5県知事の申し入れ

 群馬県ホームページより転載↓
http://www.pref.gunma.jp/cts/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=92967

 4月20日、東京都知事、埼玉県知事、千葉県知事、茨城県知事、栃木県知事、群馬県知事により、国土交通大臣に対し、「八ッ場ダム建設事業に関する1都5県知事の申し入れ」を以下のとおり行いましたので、お知らせいたします。

「八ッ場ダム建設事業に関する1都5県知事申し入れ」
 
 国土交通大臣から八ッ場ダム建設に参画する1都5県に対し、平成22年3月17日、23日及び24日付で八ッ場ダム建設事業に関する平成21年度直轄負担金について、また、平成22年3月17日付で利水者負担金について請求があった。
 八ッ場ダムに係る負担義務は、直轄負担金については河川法第60条第1項又は第63条第1項に、利水者負担金については特定多目的ダム法第7条第1項に基づいており、ともに八ッ場ダムの建設による受益の発生が前提である。
  
 河川法及び特定多目的ダム法に基づき費用負担を求めたということは、国が法に基づき八ッ場ダムを建設することを意味するものである。
そのため、1都5県は、負担金の支払いに応じたものであり、八ッ場ダムの工期である平成27年度までの完成に向け、平成22年度予算に八ッ場ダムの建設推進に必要な経費を計上している。

一方、国は、1都5県に対してダム建設による受益の発生を前提に、負担金を請求したにもかかわらず、平成21年度に着工できる状況にあった本体工事を見送り、平成22年度予算実施計画においても、本体工事に係る経費を計上しておらず、誠に遺憾である。
 
国土交通大臣は、法に基づき負担金の請求をしたのであるから、1日も早く利根川における洪水リスクの低減及び安定した水源確保に向け、速やかに本体工事に係る予算を計上し、工事着手すべきである。

 以上を踏まえ、1都5県知事は、下記のとおり、国土交通大臣に申し入れる。

                         記

国土交通大臣は自ら河川法及び特定多目的ダム法に基づき、1都5県に対して八ッ場ダム建設に要する費用負担を求めたのであるから、速やかに八ッ場ダムの本体工事に着手すること。

 平成22年4月20日

   国土交通大臣

    前原 誠司 殿

          東京都知事   石原慎太郎

          埼玉県知事   上田 清司

          千葉県知事   森田 健作

          茨城県知事   橋本  昌

          栃木県知事   福田 富一

         群馬県知事   大澤 正明