八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

石原都知事は知らなかった(まさのさんのダム日記より)

2010年8月10日
 「八ッ場ダムは必要」と東京都が主張する根拠の一つになっている水需要の予測。これが実態から乖離しているため、6月の東京都議会では、「水需要予測見直しの早期実施」を求める請願が採択されました。

 ところが、東京都はその後、都議会の採択を無視して水需要予測の見直しを実施しないだけでなく、全都民に配布した「水道ニュース」(7月1日、東京都水道局発行)では、欺瞞に満ちた八ッ場ダム必要論を展開しました。もちろん、水需要予測の見直しが必要との請願が都議会で採択された情報は載っていません。

 ジャーナリストのまさのあつこさんが、このような東京都の姿勢について石原都知事に質したところ、石原知事は水需要予測見直しの請願が都議会で採択されたことを知らなかったことが判明しました。都議会で請願が採決された当日には、請願を提出した市民団体「八ッ場ダムをストップさせる東京の会」が石原都知事宛に要望書を提出していますが、都知事には要望書が届かないのでしょうか?

 まさのあつこさんがブログ「ダム日記2」で石原都知事との記者会見でのやりとりを詳しく伝えています。
 ↓
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-8476.html

 八ッ場ダムの関係都県はダム推進で結束しており、八ッ場ダムの検証作業を行う民主党政権に揺さぶりをかけていますが、こうした動きが石原都知事の主導によるものであることも同ブログは伝えています。
 ↓
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/15-b227.html

 石原都知事をはじめ関係都県の知事の動きは、八ッ場ダムの検証作業を”政争の具”として利用しようとしているようにしか見えません。