八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

民主党への申し入れ

2010年7月28日
 昨日、八ッ場あしたの会、八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会は民主党への申し入れ書を枝野幹事長に届けました。
 申し入れに対して枝野幹事長は、以下の二点について説明しました。

 ○有識者会議の検証基準案について
  有識者会議の中間報告とりまとめについて、八ッ場ダムの検証が客観的に行われないのではないかと懸念するのは分かるが、前原大臣が中止を言明し、民主党のマニフェストに明記されていることであるので、中止という結論は変わらない。検証についての懸念はもっともな点もあるので、党として取り組んでいきたい。

 ○八ッ場ダム予定地の生活再建について
  昨年の政権交代前に自分が民主党の中で生活再建支援法づくりの責任者として取り組んできたことであり、地元が厳しい状況におかれていることは理解しているので、政党として近々方向性を示すようにしたい。

 申し入れ書全文を転載します。

                        2010年7月27日

 民主党幹事長 枝野幸男 様

       八ッ場ダム再検証についての要請書

 八ッ場あしたの会(代表世話人 野田知佑ほか)
 八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会(代表世話人 関口茂樹)

 日々のご政務、ご苦労さまです。
 国土交通省の「今後の治水対策に関する有識者会議」は7月13日、八ッ場ダムをはじめとする全国のダムの検証基準案を公表しました。これに基づいて検証作業が進められることになっていますが、私どもでは今回の検証基準案には幾つかの問題があると受け止めています。
 最も憂慮されるのは、八ッ場ダムを推進してきた国土交通省関東地方整備局みずからが検証を行うことです。ダム事業の見直しという、社会に広範な影響を及ぼす政策転換にあたっては、公開の場で第三者機関によって客観的な検証作業が行われなければ、検証結果が国民の信用を得ることは不可能です。
 今回の検証基準案では、私たち市民についてはせいぜい形式的な公聴会で意見を聴くだけとなっています。そのようなやり方は各地方整備局が今まで、ダム事業優先の河川整備計画を策定する際に使ってきた手法であり、これでは、市民は検証作業から実質的に排除されると言っても過言ではありません。
 前原国交大臣は民主党がマニフェストに掲げた八ッ場ダム中止方針を堅持するとしています。河川行政の民主化、八ッ場ダム等の抜本的な見直しが国民の理解の下に実現しますよう、改めて民主党の真摯なお取り組みを要請いたします。
 有識者会議の今回の検証基準案には、上記の他にも幾つか疑問点があり、別紙の緊急提言、緊急声明を前原国土交通大臣、中川有識者会議座長に提出しました。ご参考にしていただければ幸いです。

*別紙の緊急提言、緊急声明はこちらに掲載しています。↓
https://yamba-net.org/wp/modules/page/index.php?content_id=5

 関連記事を転載します。

◆2010年7月27日 上毛新聞一面より転載
ーダム検証で「真摯な取り組み」を要請へ 民主に「八ッ場あしたの会」などー

 市民グループ「八ッ場あしたの会」と「八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会」は 26日、八ッ場ダムの再検証に絡み民主党に提出する要請書を公表した。
 国土交通省の有識者会議が示した検証手法では、市民は形式的な公聴会に参加するだけで検証作業から実質的に排除されると指摘。
 「八ッ場ダム等の抜本的な見直しが国民の理解の下に実現するよう、あらためて民主党の真摯な取り組みを要請する」としている。
 要請書は27日付で枝野幸男幹事長に提出される。

◆2010年7月27日 東京新聞群馬版より転載
ー八ッ場ダム検証 『第三者機関で』ー

 八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の建設中止を求める市民団体「八ッ場あしたの会」などは二十六日、同ダム建設の是非を判断する国の再検証作業について、「第三者機関による公開の場での審議」を求める要請書を二十七日に民主党の枝野幸男幹事長に提出すると発表した。

 要請書では「国の有識者会議が示した検証基準案に従えば、ダム建設を推進してきた国土交通省関東地方整備局が八ッ場ダムの再検証を行うことになる」と批判している。

 その上で、同ダム事業の見直しについて「社会に広範な影響を及ぼす政策転換。市民参加の客観的な検証が行われなければ、抜本的な事業見直しにつながらない」として、民主党に対し、検証基準案の修正につながる取り組みを求めている。

 同会などは前原誠司国交相らにも同じ内容の提言を行っている。(中根政人)

◆2010年7月27日 時事通信より転載
ー八ツ場ダム建設中止は堅持=枝野氏ー
 八ツ場ダム(群馬県長野原町)建設に反対する同県県議らは27日、民主党の枝野幸男幹事長と国会内で会い、建設中止を前提とした生活再建への早期取り組みを要望した。枝野氏は「(建設中止は)前原(誠司)国交相も明確に言い、マニフェスト(政権公約)にも掲げている。結論部分についての心配は(しなくて)大丈夫だ」と述べ、建設中止の方針は堅持するとの認識を示した。

◆2010年7月28日 さいたま新聞より転載
ー反対団体と協議 枝野民主党幹事長ー

 民主党の枝野幸男幹事長は27日午後、八ッ場ダム(群馬県長野原町)の建設に反対する市民団体「八ッ場あしたの会」の渡辺洋子事務局長らと国会内で会い、ダム建設中止問題について協議した。
 渡辺氏は、中止を前提に建設予定地住民の生活再建や地域再生策の早期実現を要求。枝野氏は「前原誠司国交相や民主党はダム建設中止を明確にしている」と指摘。生活再建策に関して、「数週間かかるかもしれないが、できるだけ早く動きが見えるように努力したい」と応じた。