八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

打越代替地の耐震性について公開質問

◆2011年1月22日 上毛新聞より転載
 
 -打越代替地の耐震性で質問状 八ッ場ダム見直し派 国交省事務所に提出―

 八ッ場ダム建設見直しを訴えている市民団体「八ッ場あしたの会」は21日、長野原町川原湯地区の住民が移転する打越代替地の耐震性に関する質問状を、国土交通省八ッ場ダム工事事務所に提出した。
 問題視しているのは、打越代替地のうち川原湯温泉街の移転予定地など2地区の大規模な盛り土。国交省が耐震性があると判断する根拠になった盛り土の高さや地盤の角度の設定方法、地下水調査の手法などについて10項目の疑問点を指摘し、2月4日までに国交省側の見解を示すように求めている。

◆2011年1月22日 東京新聞群馬版より転載

 -八ッ場・移転代替地 「調査基準説明を」―

 八ッ場(やんば)ダム建設予定地で住民の移転代替地の安全性に関する調査に誤りがあった問題を受け、同ダム事業の見直しを求める市民団体「八ッ場あしたの会」は二十一日、誤りが見つかった長野原町川原湯地区の代替地について「地下水の影響を考慮した検証が不十分」として、調査基準の説明などを求める公開質問書を、国土交通省八ッ場ダム工事事務所に提出した。

 質問書では、調査データの一部に誤りがあり、同事務所が補強工事を行うとした川原湯地区の代替地について「降雨で盛り土に地下水が浸入し、地盤が不安定化した場合を想定した調査が不可欠」と指摘。ボーリングなどの本格的な調査を実施していない理由や、地下水の影響を含めた安全率の計算値などを回答するよう要望した。

 さらに、川原湯温泉街の移転が計画されている別の区域の代替地についても、安全性の有無を明確にするよう求めている。

 同会の渡辺洋子事務局長は「地下水の存在を想定しない地盤調査はそもそも非現実的。地元住民も不安を抱く中、代替地の安全性に関する問題点を明らかにする必要がある」としている。 (中根政人)

*公開質問書の全文は、こちらに掲載しています。↓
https://yamba-net.org/wp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1136