2011年1月25日
八ッ場あしたの会では、1月21日に川原湯地区打越代替地の安全性についての公開質問書を国交省八ッ場ダム工事事務所に送付しましたが、その後、川原湯地区打越代替地の第三期分譲地の安全性について新たな疑問が出てきましたので、以下の追加質問を本日、国交省八ッ場ダム工事事務所に送付しました。
☆1月21日提出の「八ッ場ダムの川原湯地区打越代替地の安全性に関する公開質問書」はこちらに全文を掲載しています。
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☆質問の中で取り上げている国交省の「大規模盛土造成地の変動予測調査ガイドラインの解説」はこちらに掲載されています。
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http://www.mlit.go.jp/crd/web/topic/pdf/guideline_ver.3.pdf
追加質問の全文を掲載します。
2011年1月25日
国土交通省八ッ場ダム工事事務所所長 佐々木淑充 様
八ッ場あしたの会 代表世話人 野田知佑ほか
八ッ場ダムの川原湯地区打越代替地の安全性に関する公開質問書
質問項目の追加
1月21日に上記表題の公開質問書を提出しましたが、さらに質問したいことがありますので、質問項目を追加いたします。
この項目も合わせて2月4日(金)までにご回答くださるよう、お願いします。
記
1 打越代替地第三期分譲地(温泉街ゾーン)の安全性について
1-4 「大規模盛土造成地の変動予測調査ガイドラインの解説」にしたがい、区分して安全性を検証する必要はないのか。
「大規模盛土造成地の変動予測調査ガイドラインの解説」(国土交通省 平成20年2月)の66ページには、
「5」大規模盛土地形変換点を有している場合
宅地造成前の地形の谷幅が著しく狭くなる場所や傾斜が変換点を有する場合は、地形が変化する場所で大規模盛土造成地を区分する。」
と記され、その例として、「図参5.1-⑥ 地形変換点における大規模盛土造成地の区分(縦断面)」が示されています。
この記述を第三期分譲地に当てはめれば、谷側の山を境にして、谷側と山側の二つの造成地に区分し、それぞれの造成地について安全性を検証しなければならないと考えられます。二つに区分すれば、谷側の造成地における盛土をする前の地盤面の勾配は20度を超えますので、安定計算の対象となります。そして、その地震時の安全率は1を大きく下回ることが予想されます。
「大規模盛土造成地の変動予測調査ガイドラインの解説」の66ページの記述にしたがって、第三期分譲地を区分して安全性を検証しなかった理由を明らかにしてください。
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66ページ目 |