八ッ場推進議連、ダム早期完成求める意見書提出呼び掛け

2011年10月16日
 
 八ッ場ダム事業に関係する利根川流域の一都五県では現在、議会開会中ですが、各議会で「八ッ場ダムの早期完成」を求める意見書が提出されています。これは群馬選出の自民党国会議員が会長、事務局長をつとめる八ッ場ダム推進議連の呼び掛けに呼応するものです。自民党勢力は八ッ場ダムを民主党政権批判、ひいては政権打倒の格好の材料と見なしているようです。
 仮に八ッ場ダムの本体工事にゴーサインが出されたとしても、八ッ場ダムの完成は現在の工期である2015年度を大幅に超えることは確実です。自民党議員らは、八ッ場ダム事業の遅れは民主党政権によるダム検証のせいとしていますが、JR吾妻線の付け替えなど、主要なダム関連事業が遅れ、完了の見通しも立っていない状況を見れば、八ッ場ダム事業の遅れはダム検証のせいではなく、自民党政権下で策定されたダム計画そのものに起因することは明らかです。
 八ッ場ダム推進を主張する一都五県は、そうした事実に触れることなく、八ッ場ダムの事業費がさらに増えたら増額分は国が負担すべきだとしています。共同事業者でありながら、ダム事業の実態を把握せず、責任はすべて国に負わせようというのでは、あまりに身勝手です。

◆2011年10月13日 上毛新聞

-ダムの早期完成求め 意見書提出呼び掛け 八ッ場推進議連 –

八ッ場ダム推進議連1都5県の会の事務局会議が12日、東京・永田町の自民党本部で開かれ、早期のダム完成を求める言検証を各都県議会が提出していくことなどの活動方針を確認した。
 会議には同ダム推進の国会議員連盟会長の佐田玄一郎衆院議員と事務局長の小渕優子衆院議員らも出席した。
 会議では本県事務局長の萩原渉県議が、ダム検証作業の進行状況などを出席議員に説明。13日の県議会八ッ場ダム対策特別委員会で、早期の完成や生活再建策を求める意見書について審議することを報告し、各都県議会にも同様の意見書提出を呼び掛けた。

◆2011年10月15日 下野新聞
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20111014/635645

ー八ツ場ダム推進意見書を可決 9月定例県議会が閉会 民主「国の態度未定」と退席ー

 県議会9月定例会は最終日の14日、議員提案の八ツ場ダム(群馬県)の早期完成を求める意見書案などを可決し閉会した。民主党・無所属クラブ(一木弘司代表)の6人は同意見書案の採決の際に退席。残りの議員44人による全会一致で可決した。

 一木代表は「国は八ツ場ダム建設事業の是非について態度を決めていない。政権与党の会派として現時点では賛成も反対もできない」と理由を述べた。

 同ダムについては先月、本県など6都県が参加した「検討の場」で、国土交通省が「ダム建設が最も有利」とする検討結果を示した。意見書は「本県議会のこれまでの主張に沿うもので、当然」とした上で、ただちにダム本体工事に着手するよう国に求めている。

 本会議では、このほか東日本大震災で被害を受けた一万人プール(真岡市)などの復旧費や放射線対策費などを盛り込んだ総額66億9924万円の2011年度一般会計9月補正予算案など18議案と、震災の被災地で支援活動を行う自衛隊や諸外国などに感謝する決議案1件、意見書案3件を可決した。

 10年度歳入歳出決算などの認定7件は閉会中の継続審査とすることを決めた。