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八ッ場ダム本体工事再開を目指す国交省関東地方整備局の動き

2011年11月19日

 一昨日、国交省関東地方整備局のホームページに「八ッ場ダム検討の場」第10回幹事会来週月曜日11月21日 に開かれ、翌22日に「事業評価監視委員会」が開かれるとの記者発表が掲載されました。

○「八ッ場ダム検討の場」幹事会の開催について
http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kyoku_00000437.html

○事業評価監視委員会の開催について
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000048387.pdf

 関東地方整備局は21日、同局の八ッ場ダム検証結果案に対するパブコメ、公聴会、学識経験者の意見を整理して上記の「八ッ場ダム検討の場」幹事会に示すということです。パブコメの締め切りが11月4日、公聴会の開催が11月6~8日でしたから、これらを整理して示すための作業は、通常であればもっと日数を要するものですが、今回は異例のスピードで作業が行われるようです。これも税金を使って委託するのでしょうか。
 いずれにしても、八ッ場ダム本体工事再開へ向けての準備をここで一気に進めようということなのでしょう。

 関連記事を転載します。

◆2011年11月18日 上毛新聞一面より転載

 ー「八ッ場検証「建設継続」提示の公算 21日に検討の場幹事会 整備局が対応法新案ー

 八ッ場ダム建設の是非を決める検証作業で、国土交通省関東地方整備局は17日、本県など関係6都県と意見を交わす「検討の場」第10回幹事会を21日にさいたま市内で開くと発表した。ダム建設を「最も有利」とした総合評価結果に基づき、国交省本省に提出する検討報告書に「建設継続」の対応方針案を盛り込む考えを6都県側に示す公算が大きい。

 関東地方整備局はこれまでの検証でダムを建設する案と建設しない代替案をコスト、実現性などで比べ、9月にダム建設を最も有利とする総合評価を示した。10~11月のパブリックコメントや学識経験者、利根川流域住民からの意見聴取ではこの評価や検証手法に対する賛否両論が寄せられたが、状況が大きく変わる可能性は低いとみられる。

 幹事会で示す内容について整備局は「作業中のため、どこまで示せるかは分からない」としている。
 整備局によると、21日の幹事会後に国交省の有識者会議が定めた検証手順に従い、6都県知事らに河川法の規定に基づく意見照会を文書で行う。その結果と公共事業の妥当性を民間有識者らが審査する事業評価監視委員会の審査結果を盛り込み、事業継続化中止かの対応法新案を示す検討報告書を完成させて本省に提出する。

 前田武志国交相は検討報告書の提出を受けた後、有識者会議の意見などを踏まえて年内に建設の是非を最終判断し、来年度政府予算案に反映させることを表明している。

 整備局は17日、事業評価監視委員会を22日に開くことも発表した。ただ、八ッ場ダムについてはこれまでの検証過程の説明にとどめ、報告書原案を審査する監視委は、知事らへの意見照会後にあらためて開く予定という。

◆2011年11月18日 朝日新聞群馬版 
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581111180001

 -八ツ場再検証 21日に「検討の場」ー

 八ツ場ダムの再検証で、国土交通省関東地方整備局は17日、関係1都5県の部局長を集めた「検討の場」を21日にさいたま市で開くと発表した。

 整備局は、代替案と比較して「八ツ場が優位」とした総合評価を9月に公表。その後、パブリックコメント(国民の意見)には延べ5963人、関係住民の意見聴取には51人が参加。今月4日には学識経験者から意見を聞いた。さらに関係知事らの意見を踏まえて本省に報告する。

 21日の検討の場で、6都県は従来通りダムの早期着工を求めるとみられる。

 ただ、再検証では、本省も独自に有識者会議を開くなどする。年内の最終判断を示唆した前田武志国交相は、大震災や浅間山噴火を踏まえた検討も行うことを指示した。整備局の判断がそのまま最終決定になるわけではない。

 整備局は、同局の第三者機関である事業評価監視委員会に、八ツ場ダムの検討状況を22日に説明すると発表した。監視委は公共事業の再評価のため、国が1998年度に開始。この日は八ツ場の審議はしないが、委員の求めで状況を説明することになったという。

—転載終わり—

 冒頭でお知らせした関東地方整備局の記者発表を同局のホームページより一部転載します。

○関東地方整備局 記者発表資料
 「八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場(第10回幹事会)の開催について」

           記

1. 開催日時
 平成23年11月21日(月) 11時00分から

2. 開催場所
 さいたま新都心合同庁舎2号館 5階 共用大会議室501
 住所:埼玉県さいたま市中央区新都心2-1
 開催場所の最寄り駅:JR京浜東北線・高崎線・宇都宮線「さいたま新都心駅」から徒歩約5分です。JR埼京線「北与野駅」から徒歩約7分です。
※駐車場がございませんので、公共交通機関をご利用下さい。

 当庁舎はセキュリティ強化を目的にICゲートが設置されております。庁舎2階の入退館手続き時には身分証(社員証、免許証、保険証、パスポート等)で身分確認をさせていただいておりますので、来館の際には忘れずに身分証をご持参いただくようお願い致します。

3. 議事(予定)
・「八ッ場ダム建設事業の検証に係る検討報告書(素案)」に対するパブリックコメントの実施結果並びに学識経験を有する者及び関係住民等の意見聴取の実施結果について
・「八ッ場ダム建設事業の検証に係る検討報告書(原案)案」について 等

4. 公開等
・会議は、報道機関を通じて公開します。
・カメラ撮りは、冒頭部分のみ可能です。
・報道機関以外の方で傍聴を希望される方は、別室でテレビ傍聴が可能です。
・その他、取材や傍聴等に関する詳細は、別添資料1及び2をご覧下さい。
・会議での配布資料は、同日中に関東地方整備局ホームページに掲載する予定です。
 関東地方整備局ホームページ(http://www.ktr.mlit.go.jp/)→河川→社会資本整備

○関東地方整備局 記者発表資料
 「関東地方整備局事業評価監視委員会(平成23年度第5回)の開催について」

           記

1. 開催日時 平成23年11月22日(火)17:00~19:30(予定)

2. 開催場所 さいたま新都心合同庁舎2号館(受付:5階「共用小研修室5C」)
 埼玉県さいたま市中央区新都心2-1

3.議事(予定) (別紙のとおり)

※審議は、報道機関を通じて公開いたします。
なお、カメラ撮り等は、冒頭から関東地方整備局長挨拶までが可能です。

※報道機関以外の方で傍聴を希望される方は、別室でテレビ傍聴が可能です。なお、会場の都合上受付順で約50名程度とさせていただきますので、ご了承ください。受付開始は16:30からとなります。

※当庁舎はセキュリティ強化を目的にIC ゲートが設置されております。庁舎2 階の入退館手続き時には身分証等(社員証、免許証、保険証、パスポート等)で身分確認をさせていただいておりますので、来館の際には忘れずに身分証等をご持参いただくようお願い致します。

※当日の配付資料は、11月24日(木)に関東地方整備局ホームページに掲載する予定です。
関東地方整備局ホームページ(http://www.ktr.mlit.go.jp/) →情報公開→公共事業の評価
URL ダイレクト入力の場合 http://www.ktr.mlit.go.jp/shihon/index00000018.html

 関東地方整備局事業評価監視委員会(平成23年度第5回)

■開催日時 平成23年11月22日(火)17:00~19:30(予定)
■開催場所 さいたま新都心合同庁舎2号館
埼玉県さいたま市中央区新都心2-1

1. 審議予定の対象事業
○再評価
事業箇所名              事業主体

久慈川直轄河川改修事業     関東地方整備局
那珂川直轄河川改修事業     関東地方整備局
相模川直轄河川改修事業     関東地方整備局

2.その他
・八ッ場ダム建設事業の検証に係る検討状況について

3.公開にあたってのお知らせ
 当日傍聴される皆様におかれましては、審議の支障とならないよう係員
の注意事項に従ってください。

◆関東地方整備局事業評価監視委員会名簿
http://www.ktr.mlit.go.jp/shihon/shihon00000045.html

委員長
家田 仁 東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻教授

委員長代理
鈴木 誠 東京農業大学地域環境科学部造園科学科教授

委員
遠藤 和義 工学院大学工学部建築学科教授
大野 栄治 名城大学都市情報学部教授
岡部 義裕 東京商工会議所常務理事
佐々木 淳 横浜国立大学大学院工学研究院教授
清水 義彦 群馬大学大学院工学研究科社会環境デザイン工学専攻教授
田中 里沙 株式会社宣伝会議取締役編集室長
堤 マサエ 山梨県立大学国際政策学部総合政策学科教授
恵 小百合 江戸川大学社会学部ライフデザイン学科教授
山﨑 朗 中央大学経済学部教授
笠 京子 明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科教授