民主党の「八ッ場ダム問題分科会」

 11月18日から会議を重ねてきた民主党国土交通部門会議の下に設置された「八ッ場ダム問題」分科会は11月18日から会議を重ねてきましたが、12月7日の第六回会議で終了となりました。

 分科会の経緯については、こちらで説明しています。
 http://p.tl/K6M8

◆2011年12月7日 時事通信
http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_356695

 -事業中止の言及避ける=八ツ場ダムで意見―民主ー

 事業継続の是非を検証中の八ツ場ダム(群馬県長野原町)をめぐり、民主党の八ツ場ダム問題分科会がまとめた党内意見の全容が7日、明らかになった。事業継続を妥当とした国土交通省の検証の不十分な点を指摘。ダムの中止については言及を避けた。

 同日午後の党国土交通部門会議で了承を得た後、8日の政調役員会で党の意見として正式決定する。具体的な意見は16項目で、国交省有識者会議がダムの検証を同省関東地方整備局に委ねた点を「利害を共にしない機関が検証すべきだった」と批判。ダム建設の根拠となる水需要予測の方法などが不適切だとした。 

◆2011年12月6日 読売新聞群馬版 
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20111206-OYT8T00044.htm

 -分科会国交相に意見書提出へー

 八ッ場ダム(長野原町)の再検証を巡り、民主党国土交通部門会議八ッ場ダム問題分科会(座長=松崎哲久衆院議員)は5日、「建設継続が妥当」とした国交省関東地方整備局の検証報告の内容に不備があるとして、十数項目を指摘する意見書をまとめることを決めた。継続か中止かの結論は示さないが、県関係国会議員ら建設反対派の主張を色濃く反映するとみられ、部門会議や党政調役員会で承認されれば、党の意見として前田国交相に提出する。

 衆院第2議員会館で開かれた分科会には、県関係国会議員など十数人が出席し、2時間以上、議論した。

 会議後、記者会見した松崎座長は、国交相の私的諮問機関「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」が決めた検証の枠組みは尊重しつつ、分科会として、個々の検証内容についての疑問点を意見書に書き込む方針を表明。建設の是非については、「(ダムを)造る、造らないという『二つに一つ』ではない」と語り、明確な方向性は打ち出さない考えを示した。

 しかし、出席議員の圧倒的多数が建設反対派で、松崎座長は、有識者会議が「問題なし」とした検証報告について、「十分に検証したとは言えない部分がある」と指摘した。

 意見書は、6日朝に開かれる分科会で最終案が示され、7日の部門会議、8日の党政調役員会に諮られる見込み。了承されれば、前原政調会長を中心に、前田国交相と党側の協議が行われる可能性が高い。7日には、八ッ場ダムについての2回目の有識者会議が予定されており、今週末にも前田国交相の判断材料が出そろうことになる。

 出席した県関係国会議員の一人は「与党として行った検証を否定するわけにはいかないので、意見書の文言を巡って議論が長引いたが、分科会としては中止すべきとの考え方だ」と語った。

◆2011年12月6日 朝日新聞群馬版
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581112060001

 -整備局の検討結果 不備20項目を指摘ー

 八ツ場ダムの再検証で、民主党の国土交通部門会議八ツ場ダム問題分科会は5日、意見書の素案をまとめた。「建設継続が妥当」とした国土交通省関東地方整備局の検討結果について、約20項目の不備を指摘する内容。8日の党政調役員会で了承を得たうえで、週内にも前田武志国交相に提出される見込みだ。

 会議は非公開。座長の松崎哲久衆院議員(埼玉10区)によると、建設の是非について考え方の統一は見送った。6日に再度集まって分科会として文言をまとめ、7日の国土交通部門会議で正式に決めるという。

 意見書に盛り込む不備について、松崎座長は公表しなかったが、整備局が未検討の浅間山噴火や大震災、専門家らが指摘する建設予定地の地滑りの危険性などが含まれるとみられる。

 出席議員への取材によると、意見を述べた議員の大半はダム反対だが、建設に理解を示す意見も出た。

 宮崎岳志衆院議員は「建設中止と踏み込めなかったのは、時間がなかったのが大きい」。三宅雪子衆院議員は「党内に推進の人はいないが、党の総意として『反対』と書けるかが問題になった」。桑原功衆院議員も「私は反対を貫く」と語った。

 分科会には、ダムができれば水没する長野原町川原湯で生まれ育った町民の小林みつ江さん(46)が呼ばれ、約20分間にわたって意見を聴かれた。小林さんは、11月にあった整備局の意見聴取で「ダム反対」の意見を初めて公言した。

 3人の子どもを持つ母親の立場から地滑りの危険性や生活再建支援を訴えたという小林さんは「みな熱心に聞いてくれて、手応えがあった」と話した。(牛尾梓)

 八ツ場ダム再検証のやり直しを求めている「ダム検証のあり方を問う科学者の会」(共同代表=今本博健・京大名誉教授、川村晃生・慶大教授)は5日、民主党と、国土交通省の有識者会議に要請書を送ったと発表した。

 民主党の前原誠司政調会長と松崎哲久・国土交通部門会議座長あての要請書では「不要で災害誘発の危険性のある八ツ場ダムが造られれば、後の世代への負の遺産となる」と指摘。有識者会議には公開討論に応じるよう改めて求めた。

 会は、学者11人が呼びかけ人となり、前田武志国交相らに再検証やり直しを求める声明を出した11月1日に発足。現在は他に全国の学者127人が賛同者で名を連ねる。国交省による八ツ場の再検証が、7日にある「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」で終わる可能性が高いことから要請を行ったという。

◆2011年12月6日 毎日新聞群馬版
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20111206ddlk10010146000c.html

 -八ッ場ダム建設:民主分科会、「継続妥当」に疑問大勢 十数項目、指摘へ /群馬ー

 民主党の八ッ場ダム問題分科会の第5回会合が5日、衆院第2議員会館で開かれ、分科会としての意見集約を図った。松崎哲久座長によると、国土交通省関東地方整備局が示した「事業継続が妥当」との方針に疑問を呈する意見が大勢を占めたという。

 松崎座長によると、同整備局の方針について「検証済みとは思えない部分がある」などの声が上がり、十数項目について疑問点を指摘する見通し。

 同分科会は6日も会合を開いて意見書を取りまとめ、党政調会国交部門会議に7日にも提出。その後、政調役員会、同幹部会で党としての方針が決まる。松崎座長は「(行政とは別に)政治判断していく必要がある」との見方を示した。