八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

群馬県の2012年度八ッ場ダム予算案

 群馬県の大沢正明知事が2012年度の県予算案を内示しました。八ッ場ダム関連の予算は97億1800万円です。
 97億円余の予算には、群馬県が負担する金額だけでなく、国や関係都県が負担し、群馬県が執行する予算も含まれます。たとえば、八ッ場ダムの関連事業の中で最も大きな予算(700億円余)が組まれている国道の付替え工事には、国施行区間と群馬県施行区間があります。群馬県の施行区間の工事費用は、国と関係都県が負担することとなっており、国と関係都県の負担額も群馬県の予算に含まれます。
 八ッ場ダム事業にはダム事業、水特法事業(水源対策特別措置法によるダム予定地域の整備事業)、基金事業(関係都県が負担する利根川荒川水源地域対策基金による事業)の三事業があります。群馬県の予算には、これら全部について群馬県が執行するものと、群馬県の三事業の負担額の両方が入っています。
 なお、来年度の八ッ場ダム建設事業の予算額は135億円です。水特法事業、基金事業の来年度の予算はまだ明らかになっていません。

◆2012年2月4日 上毛新聞

 -八ッ場ダム本体 負担金含め97億円ー

 八ッ場ダム関連で、県はダム本体関連工事の負担金を含む97億1800万円を盛り込んだ。
JR長野原草津口駅の改築など地元の生活再建関連事業を進める。
 特定ダム対策課によると、ダム建設事業に関連する負担金は12億7800万円。このうち1億3千万円程度をダム本体関連工事の負担金と見込んでいる。
 残る84億4千万円が長野原町など地元の生活再建関連。水没5地区で計画が進んでいる地域振興施設では、13年春に開設予定の林地区の道の駅の工事費、川原畑地区の滞在型市民農園「クラインガルテン」の設計費などを確保した。

◆2012年2月4日 毎日新聞群馬版
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20120204ddlk10010230000c.html

 -群馬県:12年度当初予算案ー

◆八ッ場ダム

◇生活再建事業45億円

 建設継続が決まった八ッ場ダム関連予算は建設負担金12億7796万円や、水没予定地の住民の生活再建事業費45億5132万円など総額97億1850万円。

 生活再建事業費の内訳は、JR長野原草津口駅舎改築費の県負担分9840万円、水没予定地の川原湯温泉の団体客に1人当たり3000円を補助する宿泊助成費1345万円など。付け替え道路建設などの社会基盤整備には38億8922万円を計上した。