『東宮遺跡~八ッ場で発掘された江戸時代』ー5/25~8/26 群馬・渋川

 八ッ場ダム予定地にある川原畑地区は吾妻渓谷に隣接した集落で、吾妻川をはさんで川原湯温泉の対岸の南斜面に開けています。この川原畑地区の東宮(ひがしみや)では、天明三年の浅間山噴火によって埋もれた貴重な遺跡が八ッ場ダム事業の一環として発掘されました。
 1メートル余りの厚さで堆積した浅間山の泥流の下からは、屋敷跡や貴重な遺物が多数出土しました。天明三年当時は老中の田沼意次の下、貨幣経済が発達した時代で、発掘調査の結果、川原畑でも農家が養蚕や酒造りを手がけ、交易が盛んだったことが明らかになりました。自然の恵み豊かな八ッ場ダムの予定地では、縄文時代の竪穴住居跡も2百軒以上発掘され、弥生、平安など各時代の住居や土器なども多数出土しています。
 これらの貴重な遺跡はダム事業が中止となれば地域振興に大いに役立つことになりますが、八ッ場ダムが建設されれば湖底に沈められます。

 発掘調査を実施した群馬県埋蔵文化財調査事業団では、このほど発掘調査の展示会と講演会を開催するとのことで、ホームページにお知らせが載っています。

  同事業団のホームページよりお知らせを転載します。

◆群馬県埋蔵文化財調査事業団のホームページ
http://www.gunmaibun.org/excavation_info/tayori/2012/20120516-1.html

 最新情報展「東宮遺跡~八ッ場で発掘された江戸時代」開催
 
 5月25日(金)から最新情報展「東宮遺跡~八ッ場で発掘された江戸時代」を開催します。
 東宮遺跡は長野原町にある江戸時代の遺跡です。今から230年前の天明3年(1783年)に浅間山が噴火し、その時に発生した泥流下から発見されました。建物とともに茶碗や皿などの陶器類、刷毛や下駄、そしてうちわや各種容器などの木製品、さらに梅干しや繭などといった当時の生活を具体的に物語る出土品が発見された注目の遺跡です。今回は、衣、食、住そして生業といった当時の暮らしの様子を展示します。ぜひご覧いただき、江戸時代を実感してはいかがでしょう。
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 ■期  間 平成24年5月25日(金)から平成24年8月26日(日) 
 ■場  所 発掘情報館
 ■問い合わせ 公益財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団 普及課
 住所 渋川市北橘町下箱田784-2  電話 0279-52-2513

◆東国文化を支えた群馬の遺跡
http://www.gunmaibun.org/excavation_info/tayori/2012/images/120516-1-6.gif

 講演会

 6月10日(日) 13:00~15:00
 講師 飯田陽一(当事業団職員)
 費用 無料
 定員 100名(先着順)
 参加 事前の申し込みは不要です。
 
 「東宮遺跡は、まさに江戸時代のタイムカプセルです。発掘された建物や生活用具は当時の姿を驚くほどよく残し、馬小屋の馬糞からはニオイまで漂ってきました。・・・以下略」

★「群馬県文化財情報システム」では、遺跡の地図が見られる「群馬県文化財情報システムWEB版」を利用できます。遺跡の中には、まだ発掘調査が行われていないものも数多くあります。
 http://www.pref.gunma.jp/03/x4510001.html

 ~八ッ場ダムによって集落全体が水没する二地区の遺跡~

 【川原畑地区】
 ・石畑(縄文、弥生、近世)
 ・二社平(縄文、平安、近世)
 ・三平Ⅰ(縄文、平安、近世)
 ・三平Ⅱ(縄文、平安)
 ・上ノ平Ⅰ(平安)
 ・上ノ平Ⅱ(不明)
 ・東宮(近世)
 ・西宮(縄文、近世)

 【川原湯地区】
 ・下湯原(中世、近世)
 ・西ノ上(近世)
 ・金花山砦跡(中世)
 ・中原Ⅰ(縄文)
 ・中原Ⅱ(平安)
 ・石川原(縄文、近世)
 ・勝沼(縄文、平安、近世)