昨日、群馬県国土利用計画審議会が開催され、八ッ場ダム湖予定地周辺の42ヘクタールという広大な地域を新たに都市地域に編入する変更議案が承認されました。
国土利用計画法で定められた土地利用計画は、都道府県が策定することになっています。土地利用計画では各地域を5つの区分で示すこととなっており、その一つである都市地域とは、「一体の都市として総合的に開発し、整備し及び保全する必要がある地域」と定義されています。
国交省は八ッ場ダム水没住民の移転地として、ダム湖予定地周辺の山を掘削し、谷を埋める大規模な造成工事によって代替地(予定面積34.2ヘクタール)を整備しています。代替地の周辺では、ダム事業の一環として砂防工事や公園整備が進められています。
◆群馬県公式サイト 「国土利用計画審議会」より
http://www.pref.gunma.jp/07/b4010009.html
1 日時 平成30年2月5日(月)午後1時30分から
2 場所 群馬県庁 7階 審議会室
3 審議事項
群馬県土地利用基本計画の変更について
都市地域の拡大 1件(長野原町)
農業地域の縮小 2件(太田市)
森林地域の縮小 7件(中之条町、長野原町、嬬恋村4件、東吾妻町)
関連記事を転載します。
◆2018年2月6日 上毛新聞社会面
ー八ッ場周辺42ヘクタール 都市地域に承認 県国土利用計画審ー
土地の利用内容の変更について検討する県国土利用計画審議会は5日、八ッ場ダム建設に伴い長野原町内の都市地域を42ヘクタール拡大する議案など、大沢正明知事から諮問された県土地利用計画の変更議案10件を承認した。近く答申する。
八ッ場ダム建設では、地元住民の生活再建に向けて水没予定地域の代替地の整備が進められており、変更議案では代替地の川原湯温泉街周辺の森林や原野などを新たに都市地域に編入するとしている。
他には、工業団地造成事業に絡む太田市の農業地域の縮小計2件と、中之条、長野原、嬬恋、東吾妻の4町村の森林地域の縮小計7件も認めた。
写真=山の中腹に川原湯温泉街が移転した打越代替地。手前は水没予定地。