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石川県の大杉谷川、ダム建設で激減した魚類復活の取り組み

 ダムがつくられると、ダム下流の河川環境は大きく変わります。
 石川県小松市の大杉谷川では、赤瀬(あかぜ)ダムが1978年度に竣工した後、川底の石に泥が付着して藻が育たなくなり、藻を餌とするウグイやゴリなどの魚類が激減したということです。
 大杉谷川の流域でウグイ等を復活させるため、産卵床を設置する取り組みが行われていることを地元紙が伝えています。

 赤瀬ダムは石川県が建設した総貯水容量600万㎥の多目的ダムです。
 http://www.pref.ishikawa.lg.jp/kasen/ishikawa-dam/dams/akase.html
 

◆2018年4月12日 北國新聞
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20180412104.htm
ーウグイ復活へ産卵床を設置 小松・大杉谷川 地元団体が22日

 かつて群れを成していたウグイの魚影を取り戻そうと、小松市の山間部を流れる大杉谷川で、魚が卵を産みやすいよう川底をくぼませる「産卵床(しょう)」を作る活動が始まる。清流復活を目指し、川底にたまった泥の除去など環境づくりに10年以上を費やしてきた「大杉谷川をよみがえらせる会」が22日に実施する。同会にとっては初めて本格的に魚を増やす事業となり、メンバーは「夢の実現に向けた一歩だ」と意気込んでいる。

 産卵床の設置場所は、県内水面水産センター(加賀市)職員の助言で、飛橋付近の下流の1カ所と、上り江大橋付近の上流、下流の各1カ所を選んだ。当日は同センター職員が指導し、会員がクワなどを使って川底を幅2~3メートル四方、深さ30~60センチ掘り、小石を均一になるように敷き詰める。

 よみがえらせる会は2006年、大杉谷川流域の10町内会や関係機関、団体などで発足した。同会によると、上流にある赤瀬ダムが1978年に竣工した後、川底に泥がたまりやすくなった。ダムによって川の流れが弱くなったためとみられ、川底の石に泥が付着して藻が育たなくなり、藻を餌とするウグイやゴリなどの魚類が激減したという。

 大杉谷川は梯(かけはし)川上流域で、景勝地の荒俣峡を形成する要素にもなっている。同会は多くの魚が生息した自然豊かな渓流を取り戻すため、川沿いに繁茂する竹や雑木を伐採して水中の藻やプランクトンの繁殖を促したり、重機を使って川底の石を移動させて表面に付着した泥を取り除いたりしてきた。

 同会の調査では、魚の数は目立って増えていないが、動植物が繁殖する環境を整備できたと判断し、産卵床を設けることにした。事務局長の表重雄さん=打木町=は「ウグイをはじめ、アユやゴリなども増やしたい」と話した。

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