超党派の国会議連「公共事業チェック議員の会」、八ッ場ダム予定地を視察

 さる12月25日、「公共事業チェック議員の会」が八ッ場ダム予定地を視察しました。
 同会は国交省に、ダム湛水に備えて実施中の、水没住民の移転代替地の安全対策工事について説明するよう求め、現地で国交省八ッ場ダム工事事務所の福達副所長らが対応しました。
 今回の視察に当たり、なぜか国交省は説明資料を用意しておらず、議員の皆さんは仕方なく、当会が用意した説明資料を見ながら国交省の説明を聴きました。

写真=右より視察に参加した角倉邦良群馬県議、大河原雅子衆院議員、初鹿明博衆院議員(以上、立憲民主党)と塩川鉄也衆院議員、山添拓参院議員、伊藤祐司群馬県議(以上、日本共産党)。ダム堤を背景に八ッ場大橋(湖面橋)にて撮影。

 地元紙に掲載された関連記事を紙面より転載します。

◆2018年12月26日 上毛新聞
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/politics/101679
ー必要な安全対策を 長野原 超党派4議員、八ッ場視察ー

  超党派の国会議員でつくる公共事業チェック議員の会(会長・荒井聡衆院議員)は25日、群馬県長野原町の八ツ場ダム建設地を視察し、国土交通省の担当者から代替地の安全対策工事について説明を受けた。

 立憲民主党の初鹿明博衆院議員ら国会議員4人が現地を訪問。工事が進むダム本体を眺めながら八ツ場大橋を歩き、同省八ツ場ダム工事事務所の神達和明副所長から川原湯温泉の代替地で行われている安全対策工事の現状を聞いた。初鹿議員は「対策をやらなくなっている所もあるが、コスト引き下げを意識し過ぎて必要な安全を犠牲にすることのないよう、国会での質問などに生かしていきたい」と話した。

 視察には県議や八ッ場あしたの会メンバーも参加し、参加議員と意見交換した。公共事業チェック議員の会は同党や共産党などの議員46人で組織。全国各地のダムや道路などの建設予定地を視察し、事業停止を求めるなどの活動をしている。

—転載終わり—

 川原湯温泉の移転地である打越代替地は、ダム堤の右岸側にあり、谷埋め盛り土の規模は深い所では30メートル以上になります。国交省は八ッ場ダム事業において、これらの大規模谷埋め盛り土三箇所で、押え盛り土工による安全対策工事を実施中です。

写真=川原湯地区の打越代替地と水没予定地。ダム堤に隣接する下流側から①、②、③の対策工事が行われている。写真は押え盛り土がほぼ終わった①(左側)と施行中の②(右側)。
 
 代替地の安全対策と地すべり対策について、国交省は2011年のダム検証で対策費の試算を示しましたが、その後、対策箇所が減り、安価な押え盛り土工が中心となるなど、次第に後退してきています。
 国交省の説明によれば、盛土の上にソイルセメントを敷き、さらにその上に、本体工事で岩盤を掘削した時に出た固い岩を厚く敷き詰める押さえ盛土(写真右)で、法令による耐震基準を満たすということです。

 八ッ場大橋(湖面橋)の下流側では、一昨年前から岸壁沿いにつくられた県道を通行止めにし、盛り土を掘り返してL型擁壁をつくる工事が延々と続いています。(写真右下)

 法令による耐震基準は、災害が起こるたびに見直されてきました。ダムの犠牲になってきた住民がこれ以上犠牲を積み重ねることのないよう、監視を続けなければなりません。視察を踏まえ、「公共事業チェック議員の会」は、国会でも安全対策についてヒアリングを行うとのことです。

 今回の視察では、国交省による説明の後、議員の皆さんに八ッ場ダム事業と東京電力の水力発電の問題(減電補償)について伝えるため、ダム予定地の下流側の東京電力・松谷発電所周辺の導水路工事とダム予定地上流側の長野原取水堰も見ていただきました。

視察に関するツイートが以下のページにまとめられています。
 ★「八ッ場ダム、住民移転のための代替地の安全対策の現状」
  https://togetter.com/li/1302156

参加議員のフェイスブックより
         

         

         

         

         

         

 議員の皆さんに配付した資料をこちらのページにアップしています。
 https://yamba-net.org/45518/