国交省関東地方整備局、八ッ場ダム試験湛水でドローン運用に意欲

 八ッ場ダム事業は、堤体のコンクリート打設がほぼ終了しており、新年度中に試験湛水を終えて2019年4月からダムを運用することになっています。ダム湖予定地は地すべり地に囲まれており、水没住民の移転代替地を含め多くの住宅に囲まれているため、現在、地すべり対策と代替地の安全対策を実施中です。
 以下の記事によれば、八ッ場ダムの事業主体である国交省関東地方整備局の河川部長は、試験湛水による地形の変化をドローンで測りたいと意気込んでいるそうですが、この発言には首をかしげます。試験湛水で地形が動いたら大変です。
 ダム湛水で地形が動かないようにすることが関東地方整備局の責務であるはずですが、どうもその責任感が希薄なようです。

◆2019年2月26日 建設通信新聞
https://www.kensetsunews.com/web-kan/292081
ー【関東整備局】ドローン運用・専門チーム「関東リバースカイアイ」結成 3次元データで河川管理へー

 関東地方整備局は25日、陸上・水中レーザードローンなどのドローンを専門的に運用するチームとして、職員52人体制の「関東River-SKY-i」(関東リバースカイアイ)を結成した。人が目視で実施していた河川巡視や点検などを効率化するとともに、ドローンが取得する3次元データを使った河川管理を本格導入する。日常の河川管理を目的に専門チームを立ち上げるのは全国初。佐藤寿延河川部長は、3次元データの2時期偏差を抽出することによる変状把握に期待し、「最初に(今秋に行う)八ッ場ダムの試験湛水で地形がどう動くかを測りたい」と意気込んだ。

—転載終わり—

 当会では、地質の専門家グループに国交省が実施中の地すべり対策等について分析検討を依頼した結果を2月26日に記者会見で公表しました。地質の専門家らの結論は、現在の対策では安全が確保されるとは言えないというものでした。記者会見については、こちらのページをご参照ください。
「八ッ場ダム事業における地すべり対策と代替地の安全対策についての記者会見」

写真下=ダム堤に隣接する川原湯温泉の移転代替地、打越代替地の大栃沢谷埋め盛り土造成地。2019年2月21日撮影。