石木ダム「本体工事費5億円計上」の中身

 来年度予算に石木ダムの本体工事費が計上されたと報道されています。
 石木ダム予定地住民を描いたドキュメンタリー映画「ほたるの川のまもりびと」が全国で上映され、石木ダム事業に対する反対世論が高まる中、長崎県のダム事業への前のめりな姿勢が目立っていますが、このほど長崎新聞が報じた「本体工事費」の中身は、およそ一般的な本体工事の概念とはかけ離れたものでした。
 長崎県が「本体工事費」について説明したのは、開会中の県議会の総括質疑の場です。長崎県の説明によれば、来年度予算に計上された石木ダムの事業費のうち、本体工事費は5億円で、その中には「本体工事に着手するための工事用道路を斜面を掘削して整備する費用などが含まれ」ているということです。「本体工事」を前面に出すことで、あたかもダム事業が進んでいるかのような印象を与え、住民や支援者に精神的な圧力を加え、あきらめを誘いたいのでしょう。
 13世帯の住民が団結してダムに反対して生活を営んでいる現地では、関連工事も長崎県が思うようには進まず、本体工事に入れるような状況ではありません。

◆2019年3月5日 長崎新聞
https://this.kiji.is/475487969472169057?c=39546741839462401
-石木ダム 本体工事費5億円 当初予算案 長崎県、議会には明かすー

  長崎県は4日の県議会予算決算委員会総括質疑で、新年度当初予算案に計上した石木ダム建設費約19億1800万円のうち、ダム本体工事費が約5億円であることを明らかにした。
 田中愛国委員(自民・県民会議)に古川敬三総務部長が答えた。県は当初予算案発表時には本体工事費を「言えない」と明らかにしていなかった。県河川課は「一般向けには(国土交通省の補助額が決まる春の)内示が出るまで工事の内訳費用は示さない。議員から問われたので答えた」としている。
 同課によると、約5億円は、本体工事に着手するための工事用道路を斜面を掘削して整備する費用などが含まれ、本体工事費の一つという。残る14億円余りは付け替え県道整備費や測量などの費用という。
 中村法道知事は「切れ目なく工事を進め、2022年度の完成を目指していかなければならない」と答弁した。