静岡県知事、富士川濁り「原因除去を」 雨畑ダム管理者に言及

 駿河湾でのサクラエビの記録的不漁が続いています。その原因はいまだ特定されていませんが、雨畑ダムから業者が採取した土砂から販売用の砂利を選別した後の汚泥を川の横に不法投棄していた問題が取り上げられています。
 雨畑ダムは 日本軽金属㈱ の発電用ダム(1967年 3月竣工)で、総貯水容量1365万㎥に対して2016年度末の堆砂量は1274万㎥になっており、堆砂で満杯になっています。

◆2019年5月18日 静岡新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190518-00000001-at_s-l22
ー静岡県知事、富士川濁り「原因除去を」 雨畑ダム管理者に言及ー

  駿河湾サクラエビの不漁との関係が指摘される、静岡市清水区蒲原の工場放水路から駿河湾に流れ込む強い濁りについて、川勝平太知事は17日の定例記者会見で、雨畑ダム(山梨県早川町)の堆砂状況を念頭に「原因が分かったら除去しなくてはならない」と述べ、ダムと放水路を管理する都内の企業に除去を求める考えを明らかにした。

 川勝知事がダムと放水路の管理者について言及したのは初めて。雨畑ダムで取水した水は総延長約50キロの導水管を経て、途中富士川水系にある複数の水力発電所で排水・取水を繰り返しながら放水路から湾内に注ぎ込んでいる。

 蒲原の同社工場は雨畑ダムで発電した電力を利用して稼働。県は濁りについて雨畑ダム上流の崩れやすい土質も関係しているとみている。ダム湖は台風などの影響で現在ほとんど埋まっている。川勝知事は「水の濁りは駿河湾に影響している」と強調した。

 川勝知事は、雨畑ダムを管理する同社が発注元になり、ダム湖上流にたまった土砂から採石していた関係業者が雨畑川に産業廃棄物の汚泥(ヘドロ)を不法投棄していたとみられることにも言及。「山梨県には徹底的に調査してほしい。長崎幸太郎知事とも話し合いたい」と述べた。

◆2019年5月18日 静岡新聞
https://www.at-s.com/sp/news/article/politics/shizuoka/634914.html?fbclid=IwAR2GcplrM_Iqt3EiTojrXQebI0d3mJRKHn_D4jPbuhQvzffvrl3Qzv4J9HQ
ー静岡県、専門家委発足へ サクラエビ不漁との因果関係を調査 ー

 サクラエビの記録的不漁などを受け静岡県は年内にも、駿河湾の海洋環境と、富士川や大井川上流部の陸上環境の相関について、海洋生物学者や科学者など専門家10人程度が科学的に分析する「『森は海の恋人』研究委員会」を発足させる。川勝平太知事が17日の定例記者会見で表明した。

 漁師らが不漁との因果関係を指摘する、富士川水系の強い濁りについても数年かけて調べる。県は駿河湾内の栄養塩の量や、植物プランクトンの生育具合について観測網を新たに敷く。集まったデータを基に委員会で議論する。観測網の広さや他の観測対象は初会合で詰める。

 顧問に山梨県立富士山世界遺産センター所長の秋道智弥氏、委員長にサクラエビについての知識が豊富な東海大海洋学部非常勤講師の鈴木伸洋氏が就任する予定。川勝知事は「豊かな森林は駿河湾を豊穣(ほうじょう)の海にする。サクラエビの不漁の原因を探りたい」と述べた。