雨畑ダムの堆砂による駿河湾のサクラエビ不漁問題

 駿河湾のサクラエビが記録的不漁となっている問題は、駿河湾に注ぐ富士川の上流、山梨県にある雨畑ダムの堆砂の著しい進行が絡んでいると思われます。この問題についての続報をお送りします。

 雨畑ダムは日本軽金属㈱ の発電用ダム(1967年 3月竣工)で、総貯水容量1365万㎥に対して2016年度末の堆砂量が1274万㎥になっており、堆砂でほぼ満杯になっています。

◆2019年6月5日 静岡新聞
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/639659.html
ー雨畑ダム、単日で極度の濁り 静岡、山梨両県調査ー

 駿河湾産サクラエビの記録的不漁問題に絡み、県は4日、山梨県と合同で行っている富士川や支流の早川、雨畑川の濁りなどに関する水質調査結果(速報値)を公表した。著しい堆砂が確認されている雨畑ダム(同県早川町)で極度の濁りが見られた。両県は7月まで調べ、数値の変化の把握に努める。
 調査は山梨県内13カ所、静岡県内1カ所で、5月7、20、28日の3回実施。同ダムの極度の濁りは28日に見られ、濁り具合の指標となる浮遊物質量(SS)は1リットル当たり1600ミリグラムを示した。県水産資源課などによると、ダムの水の一部が最終的に流れ込む富士川の環境基準(1リットル当たり25ミリグラム)の64倍に相当し、「21日に(濁りを顕著にする)大雨があったことを踏まえても、説明しにくい数値」と担当者。20日は6ミリグラム、7日は21ミリグラムだった。
 pHと電気伝導率も調査。調査地点14カ所のpHは7・6~8・6(中性は7)、電気伝導率は0・09~0・24の範囲で推移し、同課は特異な値は出ていないとしている。

◆2019年6月5日 テレビ山梨
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190605-00000002-utyv-l19
ー刑事告発も視野 雨畑川の汚泥流出 山梨県知事が現地確認へー

 山梨県の早川町を流れる雨畑川に汚泥が流出した問題で長崎知事は業者が期限内に汚泥を撤去しなかったとして6月9日、自ら現地を確認し刑事告発も含めた対応をとること6月5日明らかにしました。
この問題は早川町の雨畑ダムの下流を流れる雨畑川で、採石業者が砂利の分別作業で出た産業廃棄物の汚泥を放置し、川に流出させていたものです。
 県は汚泥の撤去を指導しましたが、5月末までを期限とした泥の撤去が現在も完了していません。
 業者は県に「泥を移す場所が当初の想定よりも離れた場所になり計画通りに進まなかった」などと説明していますが、きょうの会見で長崎知事は業者の対応に不快感を示しました。
 知事は6月9日、現地に赴き、状況を確認する予定です。
 また県は今後、撤去が速やかに行われない場合には、刑事告発も含めた対応を取る方針です。

◆2019年5月30日 静岡新聞
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/639659.html
ー雨畑ダム堆砂「対策を」 知事、深刻な状況を指摘ー

 日本軽金属蒲原製造所(静岡市清水区)の放水路から駿河湾に注ぐ水が強く濁り、サクラエビ漁師たちが危惧している問題について、川勝平太知事は29日の定例記者会見で、同社が管理し、水を利用している山梨県早川町の雨畑ダムの土砂堆積に対し「適切な対策を講じてほしい」と注文した。
 川勝知事は、1967年完成の雨畑ダムが台風などの影響でほとんどが土砂で埋まっていることに「深刻な状況」と指摘。ダムがある雨畑川の河川管理者の山梨県と早川町に「真剣に受け止めてほしい」とし、「静岡県にできることがあれば手伝いたい」との考えを明らかにした。
 川勝知事は、静岡、山梨、長野3県境にまたがる山間地域の新たな連合体として、2016年7月に自らが提唱した「環南アルプスエメラルドネックレス構想」にも言及。「南アルプスを預かっている『共有者』として人ごとと思っていない。どのようにしたらこの問題を解決できるか一緒に考えたい」と述べた。
 一方、日本軽金属が出資するニッケイ工業が雨畑川に産業廃棄物の汚泥(ヘドロ)を11年夏ごろから計画的に不法投棄していたとみられる問題には「許してはならない」と厳しい姿勢も見せた。