八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

「豪雨時代を生きる 被災地・愛媛から ダム編」(愛媛新聞連載記事)

 昨夏の西日本豪雨では、国直轄ダムからの緊急放流により、愛媛県の肱川流域で8人の犠牲者が出ました。
 地元紙、愛媛新聞が連載で野村ダムの緊急放流について詳しく伝えています。
 被災地では、昨夏の水害まで、「ダムがあるから大丈夫」と、住民は安心していたそうです。他のダムの下流の住民にとっても役に立つ内容だと思います。
 一般公開でないのが残念です。連載記事の見出しをお知らせします。

◆愛媛新聞
「豪雨時代を生きる 被災地・愛媛から ダム編」
https://www.ehime-np.co.jp/special/series/heavyrain_era_ehime

<1>自然任せの放流 経験なく 8月1日
<2>毎秒890トン 流入予測に異変 8月2日
<3>事前放流 見極め難しく 8月4日
<4>「最悪事態」続く誤認 8月5日
<5>操作規則の変更「裏目に」 8月6日
<6>堤防越えるか操作室緊迫 8月8日
<7>緊急放流避難確認欠く 8月9日
<8>上がり続ける水位に 8月11日
<9>悔恨果たせなかった使命 8月12日

 緊迫した当時の状況や、ダム管理所長が死者が出るとわかっていながら限られた選択肢しかなかったことがよくわかります。
 肱川ではダム優先の河川行政が進められ、堤防整備をないがしろにしてきたことが、悲惨な水害の真因です。この問題を別途、きちんと論じる必要があります。