堆砂が進む雨畑ダム、日軽金が浸水対策へ 地域住民「抜本的解決を」 

 堆砂が進む雨畑ダム(山梨県、富士川水系)では、ダム上流の雨畑川の河床が上昇し、浸水被害が生じています。
 ダムを所有する日本軽金属はこのほど、浸水を防ぐため、土堤防とコンクリート防水壁を設置する計画書を山梨県に提出したとのことです。しかし、これはあくまで応急対策であって、抜本的には堆砂の除去が必要です。

 雨畑ダムの堆砂については、国土交通省が8月13日に現状を抜本的に解決するよう、文書で行政指導をしたと発表しました。
 ➡参考記事「国、日軽金に行政指導 雨畑ダム堆砂「抜本解決を」」

 その後、8月15日~16日にかけて、雨畑ダムの上流では台風10号により、今回、日軽金が対策を実施することを明らかにした本村地区で昨年に続き、浸水被害が発生しました。
 山梨県はこうした被害を受けて、日本軽金属に具体的な対策をとるよう、求めていました。
 ➡参考記事「堆砂が進む雨畑ダム、事前に警告されていた洪水被害」

◆2019年8月31日 毎日新聞山梨版
https://mainichi.jp/articles/20190831/ddl/k19/010/105000c
ー雨畑ダム 日軽金が浸水対策へ 地域住民「抜本的解決を」ー

 早川町の雨畑ダムに土砂が堆積(たいせき)し上流の雨畑川で河床が上昇している問題で、ダムを所有する日本軽金属(東京)は30日、雨畑川沿いの本村地区への浸水を防ぐため、土堤防とコンクリート防水壁を設置する方針を明らかにした。【野呂賢治、高田奈実】

 日軽金が県に提出した「雨畑湖本村地区浸水被害応急対策工事実施計画書」によると、本村地区への浸水を防ぐための応急対策として、川底から掘削した土砂を河川横の約380メートルにわたって盛り土し、土堤防を設置する。さらに雨畑川沿いの道路沿いに約200メートルにわたってコンクリート防水壁も設置するという。計画書では土堤防は9月下旬、コンクリート防水壁は11月下旬を設置目標としている。

 雨畑ダムを巡っては、ダムの約9割(昨年11月時点)に土砂が堆積していることから、上流の雨畑川に流れ込んだ土砂が下流に流れず河床が上昇している。この影響で本村地区では家屋の浸水被害が発生。昨年10月の台風で雨畑川が氾濫し、家屋2棟が床上浸水したほか、今月15日夜から16日未明に県内に接近した台風10号による大雨でも家屋の浸水被害が確認された。被害を受け、県は応急措置として日軽金に堤防を造ることなどを提案していた。

 昨年10月の台風で自宅が床上浸水の被害に遭った陶芸家の米山久志さん(69)は「(今回の計画は)短期的な応急措置。これから台風がくるので抜本的にどう解決していくかが問題だ」と話している。日軽金は応急対策を踏まえ、県や国土交通省と検討会を設置し、抜本的な対策を検討していくとしている。

 日軽金は「地域住民をはじめ、関係者に多大なご迷惑とご心配をお掛けし、深くおわび申し上げる。早急に対策を進めていく」とコメントしている。

◆2019年8月30日 日本テレビ
http://www.news24.jp/nnn/news16503472.html
ー雨畑川の浸水被害 日軽金が対策計画を提出ー

 今月の台風10号で、早川町にある雨畑ダム上流の雨畑川があふれ浸水被害が発生した問題で、ダムを所有する日本軽金属が応急対策工事の実施計画書を県に提出した。
 県によると、早川町では去年10月と今月の2度にわたり、台風の際、雨畑ダム上流の雨畑川があふれ、本村地区で浸水被害が発生した。
 県は、浸水被害はダムに溜まった土砂の影響で河床が上がったことが原因とみて今月21日、ダムを所有する日本軽金属に応急対策の実施計画書の提出を求めていた。
 こうしたなか、日本軽金属は30日、応急対策の実施計画書を県に提出した。
 計画書では、9月下旬を目標に本村地区の河川横の区間、約380メートルを対象に土の堤防を設置するほか、11月下旬を目標に、本村地区バイパス道路沿い約200メートルを対象にコンクリート防水壁を設置する。
 日本軽金属は「応急対策に加え国や県と検討会を設置して恒久的な対策を検討する」としている。