群馬県、利根川上流の河川整備計画案策定へ

 1997年の河川法の改正により、各河川ごとに今後20~30年の間に整備すべき事業を定める河川整備計画を策定することになりました。
 群馬県では、利根川水系を県内10圏域に分割し、圏域ごとに河川整備計画を策定することになりました。以下のページにあるように、8圏域では策定済みです。未策定の「利根川上流圏域」と「吾妻川圏域」も八ッ場ダムの今春完成を念頭に、策定に取り掛かるようです。

(参考ページ)群馬県公式サイト 河川整備計画(圏域毎)
        https://www.pref.gunma.jp/06/h4010093.html

 このほど地元の上毛新聞に、「利根川上流圏域」の河川整備計画案についての記事が掲載されましたので、紙面より全文を転載します。
 この記事によれば、「流下能力が不足していたり堤防が造られていなかったりして、小規模な洪水被害が懸念される」箇所があるため、8区間を改修の対象に選んだとのことです。八ッ場ダムは200年に一回の大規模洪水に備えるために建設されましたが、群馬県ではダムの負担金がかさみ、小規模の洪水でもあふれてしまう場所が未改修のまま放置されてきました。

◆2020年2月16日 上毛新聞 (紙面記事より転載)
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/193724
ー利根川上流の整備計画案 8区間で堤防、護岸 県が大雨対策ー

 河川の長期的な整備方針を策定中の群馬県は15日までに、みなかみ町から前橋市西部にかかる利根川上流圏域の河川整備計画(原案)をまとめた。おおむね20年を計画期間とし、支流を含めた8区間で堤防や護岸を造成する。30年に1度の確率で発生する大雨でも浸水被害が出ないよう対策を講じる。

 大雨の際にも安全に水を流せる計画流量は、大正橋(渋川市)で毎秒6000立方メートルと設定。昨年10月の台風19号の発生時でも、大正橋は氾濫危険水位(6.69メートル)に達しておらず、今回の計画流量ほどの量は流れなかったとみられる。

 ただ、圏域の一部区間では、流下能力が不足していたり堤防が造られていなかったりして、小規模な洪水被害が懸念される。計画では安全性を高めるため8区間を改修の対象に選んだ。

 渋川市の国道291号坂東橋から上流の2.2㌔の区間では右岸に堤防と護岸を造る。さらに上流の区間では、掘削して川幅を広げたり、住宅がある蛇行区間の左岸に堤防と護岸を新設する。支流では吉岡町を流れる午王頭川、みなかみ町の赤谷川で堤防などを造り、いずれも10年に一度程度起きる被害の解消を図る。

 県河川課は「県内では台風19号の被害もあった。地域の要望を踏まえながら計画を進めていきたい」としている。
 県は関係市町村や学識経験者の意見も聴いた上で今年3月の策定を目指す。その後、国の認可を経て計画として決定される。

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群馬県公式サイト 河川整備計画(圏域毎)より