高崎集会のアンケートでいただいたご質問とご意見

 さる1月26日に高崎シテイギャラリーで開催した集会「八ッ場ダム湖はどうなるか~地質・水質・堆砂の問題~」では、プログラムが盛り沢山であったため、質疑応答の時間を設けることができませんでした。アンケートに書いていただいたご質問についてお答えします。

質問1 洪水のときに、「越水」と「溢水」という言葉が使われますが、違いがわかりません。

〇堤防がない河川で水があふれることを「溢水」、堤防のある河川で堤防を越えて水があふれることを「越水 」を使います。

質問2.ダムの水位低減効果は、ダムのある上流から下流域に流れるにつれて減少するという説明がありました。これは下流域でも雨は降るし、支流から流れ込む水もあるから、と理解してよいでしょうか?

〇ダムによる洪水ピークの削減量が下流で激減する理由
 洪水は流下していく途中で、他の支川から洪水が流入して洪水同士がぶつかり合って勢いが殺がれ、さらに河道で洪水が貯留されることにより、洪水の波形は扁平となり、ピーク流量は減衰していきます。それに伴い、ダムによる洪水ピーク削減効果は下流に行くにつれて次第に小さくなっていきます。

 アンケートでは集会についてのご意見を多数いただきました。お寄せいただいたご意見を一部紹介させていただきます。

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〇台風後すぐに「ダムの効果」という報道に疑問があったので、今回の講演は大変興味を持って聴いた。

〇素人考えではダムに水を貯めて下流の洪水を防ぐという説明は単純でわかりやすいものです。台風19号で八ッ場ダムの効果がなかったということを、素人にもわかるように説明する工夫が必要だと思います。下流へ行くほど流量に与える影響が減衰するということを模型などを使って説明できないものでしょうか。

〇遺跡からどんなものが出土したのか、もう少し詳しい説明があると嬉しい。

〇昨年の秋、ダムの橋まで行くことができた。景観を観に行ったが変わり果てた印象。紅葉を見たが心配事がたえない。美しい渓谷が危険な状況なのです。川原湯温泉が成り立ってゆくのか心配です。

〇なかなか見られない吾妻川の周辺の現在の様子が映像(ドローン)で見られて良かった。きちんとした対策がなされていない地区が思ってたよりも多く、今後もずっと監視しなくてはいけないということがよくわかった。

〇八ッ場ダム建設には反対でした。地元をはじめ大勢の反対を押し、今日に至りました。周囲には強酸性の温泉や山、地震や噴火があった時どうなるか。品木湖、草津白根の酸性湖も見ました。現在ある川の土砂で浅くなった湖、何とかすれば何とかなるのかと案じています。

〇嶋津さんの取り組み、いつもご苦労に感謝。今後はより徹底して「科学する」こと数値化の追求、その計算方式、公式の確立にお骨おり頂きたいと思います。

〇今回、明らかにされた国交省の事実をわい曲し、必要な対策を行わない(意図的とも思える)姿勢は、政府の「桜を見る会」「IR」「選挙違反」「モリ・カケ」問題と通底するものがある。この国にはこんな問題が蔓延している。その内の一つと詳しく知ることができた。これからも注視し続けていきたい。

〇嶋津さんの報告(「台風19号における八ッ場ダムの治水効果」と八ッ場ダム湖の水質」についての分析)は、一部の人にしか周知されていません。マスコミで大きく報道される価値のある報告です。

〇ダムの工事が始まった頃、観光ツアーに参加してみた。上毛カルタに詠まれた景色がいつまで続くのか。読み札絵札を変える日がくるのか。昼食をJR駅でいただいていた折、地震かと思う揺れがあり、近くの道路を車が走る毎に感じるものだった。道路の山側に崖崩れの予防がされていたが既に劣化状態、手直しされているのか心配。かつて八ッ場が話題になった頃、先祖の言い伝えでこの山は地質上、人が手を入れてはいけないとされてきたと聞いた。科学が進歩しているのに無理に強行しなければいけないのはどうしてだろう? 先進国ではダム建設の廃止・中止・取り壊しと伺っている。何故? メリットよりデメリットが確認されているからではないか。そこを知りたい!知らせたい!