黒部川の連携排砂に漁業関係者から強い批判

 土砂排出ゲートを持つ黒部川下流の2つのダム(出し平ダムと宇奈月ダム)の今年の排砂計画をめぐり、昨日、ダムを管理する国土交通省と関西電力、富山県、流域自治体などがオンライン会議を開きました。
 報道によれば、ダム事業者はこの排砂計画によって環境への負荷を減らす効果が期待できると説明していますが、漁業関係者からは「環境への影響を考慮した対策が講しられておらず、今回の計画に一切同意できない」と、強い批判が寄せられています。

〈参考ページ〉黒部川の連携排砂 宇奈月ダムを先行操作 試験的に導入(中日新聞)
       国土交通省北陸地方整備局黒部河川事務所 「黒部川におけるダムの排砂について」

◆2020年5月22日 日テレNEWS
https://www.news24.jp/nnn/news8697299.html
ー黒部川連携排砂 ことしの目標排出量決まるー

 黒部川の2つのダムにたまった土砂を下流に流す「連携排砂」のことしの実施について、排出量の目標が20万立方メートルと決まりました。一方、地元の自治体は、漁業関係者から環境への影響に批判の声が上がっているとして対応を求めました。

 22日はダムを管理する国土交通省と関西電力、そして県や黒部川の地元自治体などがオンラインで意見を交わしました。会議では今年度の目標排出量を20万立方メートルと決めたほか、土砂の流れをより自然に近い形にし環境への負荷を抑えるため、下流の宇奈月ダムの水位低下を先に行う手法を試験的に行う案などが了承されました。

 一方、漁業関係者からは「環境への影響を考慮した対策が講しられておらず、今回の計画に一切同意できない」など、強い批判が事前に寄せられています。

 これについて地元の黒部市や入善町などは、しっかりと説明するよう要望し、国土交通省と関西電力は「理解を得られるよう県漁連などと連絡を密にしていきたい」としています。

◆2020年5月22日 チューリップテレビ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200522-00010001-tuliptv-l16
ー環境負荷を減らすため 新たな連携排砂の方法を導入/富山ー

 黒部川(くろべがわ)における連携排砂(はいさ)について実施する国土交通省と関西電力は今年度、2つのダムのゲートを時間をずらして開放します。

 これにより環境への負荷を減らす効果が期待できるとしています。

 これは、新型コロナウイルスの影響によりオンラインで実施された22日の黒部川土砂管理協議会で了承され、決まったものです。

 従来の連携排砂では、出し平(だしだいら)ダムと宇奈月(うなづき)ダムのゲートを同時に開放していましたが、今年度は、下流の宇奈月ダムのゲートを先に開け、宇奈月ダムの水位が半分ほどになってから上流の出し平ダムのゲートを開けます。

 連携排砂の実施機関である国交省と関西電力によりますとこれにより、水のにごりの程度を示すSS(エスエス)濃度のピークを抑え、河川や海など環境への負荷を減らす効果が期待されるということです。

 また、宇奈月ダムに1年間でたまる土砂の量も半分以下に減らせる見込みだということです。

 今年度、試験的に実施し、効果を検証します。