石木ダム工事現場 県が私物撤去要求 反対派住民ら「抜き打ち」を警戒

 長崎県の石木ダム事業は、半世紀も前からの事業ですが、ダム予定地の13世帯は粘り強く反対運動を続けています。
 住民と支援者はダム関連工事(県道の付け替え道路工事)が進むのを少しでも遅らせようと、現場で座り込みを続けていますが、長崎県は住民に圧力をかけてきています。
 住民の人権を蹂躙するダム事業は、公共性のゆえに正当化されてきましたが、八ッ場ダムと同様、石木ダムも治水、利水いずれにおいても不要です。

◆2020年6月18日 朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/ASN6K6HD2N6KTOLB004.html
ー石木ダム予定地、長崎県が住民の私物撤去通告 あす期限ー

 長崎県川棚町の石木ダム建設予定地で、計画に抗議する住民たちがしつらえた倉庫などの撤去を、県が求めた期限が19日に迫る。事業を進める県は「衝突は避けたい」としつつ、期限直後の撤去も否定はしない。住民側は抵抗する構えだ。

 県は、ダム本体工事に先立ち、水没する県道の代替道路約3キロの建設を進めるが、住民が座り込みを続ける場所の前後では作業が進んでいない。

 住民は、この一帯3カ所にテーブルやいすなどを持ち込んで休憩場所にしている。県は今月上旬、これらの私物の撤去を求める県石木ダム建設事務所長名の看板を3カ所に立てた。19日までに撤去しなければ県が撤去すると通告している。県河川課の担当者は「この区間の現場の盛り土工事の工期が8月末までに迫っているためだ」と説明する。

 水没予定地の川原(こうばる)集落では昨年、移転を拒んで住み続ける住民13世帯の土地が強制収用され、所有権が国に移った。付け替え道路の用地一帯は、買収に応じて集落を離れた住民から県が取得した土地だ。

 県の通告を受け、住民13世帯は全戸で話し合い、「抵抗もせずに明け渡せば、本体着工に向けて県を勢いづかせる」との考えで一致した。住民の一人は「新型コロナウイルス感染拡大のもと、(衝突は)もちろん避けたいが、これまでの闘いの延長線上にある当然の結論」と話す。

 県の担当者は「住民との衝突は避けたい。全体の工期への影響を見極めながら撤去の時期を検討する」と話している。(原口晋也、榎本瑞希)

◆2020年6月19日 長崎新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/c995c9453beff6dae4da14d46f3cda52808b477c
ー石木ダム工事現場 県が私物撤去要求 反対派住民ら「抜き打ち」を警戒ー

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業で、県は、県道付け替え道路工事現場で抗議の座り込みを続ける反対住民らに対し、19日までにいすなどの私物を撤去するよう求めている。住民側は応じない構えで「抜き打ちで撤去するつもりでは」と警戒を強めている。

 付け替え道路は、全長約3・1キロのうち約1・1キロの区間で工事が進む。県によると、反対する住民や支援者らが抗議の座り込みを続ける約140メートルの区間で着工できていない。

 現場周辺には、住民側が休憩用のベンチやテーブル、倉庫などを設置。県は「当該箇所の盛り土工事に入る」として今月5日、私物の撤去を求める看板を3カ所に立てた。期限内に応じない場合は、県側で撤去する旨も通告している。

 県石木ダム建設事務所は取材に「工事の進捗(しんちょく)上、撤去する必要があるとお知らせした。期限後にすぐに撤去するわけではないが、自主的に移動してほしい」と説明。一方の住民側は、以前に県側が深夜や早朝に抜き打ちで工事に着手した経過を踏まえ「私たちが現場にいない間に撤去するのでは」と警戒し、20日以降は座り込みの時間を増やすことを検討している。

◆2020年6月22日 長崎新聞
https://this.kiji.is/647809614438564961?c=62479058578587648
ー私物撤去 改めて要求 石木ダム工事現場 反対派住民、座り込み延長ー

  長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業で、県は22日、県道付け替え道路工事現場で抗議の座り込みを続ける反対住民らに、いすなどの私物を撤去するように改めて求めた。県は19日までの撤去を求めていたが、住民側は応じず、座り込みの時間を延長して抵抗している。
 現在の場所での座り込みは2017年8月から続き、住民らが休憩用のベンチやテーブルなどを設置。県側は周辺を避けて工事を進めてきたが、付近の盛り土工事の工期が8月末に迫っているため、今月5日に私物の撤去を求める看板を立てた。期限内に応じない場合は、県側で撤去する旨も通告した。
 これを受けて住民側は、通常は平日午前中のみだった座り込みを、20日土曜日にも実施。22日は午後まで延長し、約40人が座り込みを続けた。
 県石木ダム建設事務所の松園義治所長らが22日午後、説得に訪れたが、すぐに引き揚げようとしたため、住民側が反発。3時間近く押し問答が続いた。県が設置した看板は、住民らが県の了承を得て取り外した。
 住民側は23日以降も座り込みの時間を延長する考え。県河川課は「引き続きお願いしていく」としている。