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球磨川氾濫の検証、月内に初会合 熊本県、国や流域市町村と合同で

 7月豪雨による球磨川の氾濫を検証する国、熊本県、流域12市町村の合同会議が8月中に開かれると、本日の熊本日日新聞が報道しました。球磨川の治水対策について、どのような方向性が出てくるのでしょうか。

 国土交通省九州地方整備局のホームページに、この合同会議のお知らせが掲載されています。
 http://www.qsr.mlit.go.jp/press_release/r2/20081901.html

◆2020年8月18日 熊本日日新聞
https://this.kiji.is/668228154209453153?c=39546741839462401
ー球磨川氾濫の検証、月内に初会合 熊本県、国や流域市町村と合同でー

 熊本県の蒲島郁夫知事は17日、7月豪雨で甚大な被害をもたらした球磨川の氾濫状況や当時の対応を県と国、流域12市町村の首長らが合同で検証する会議の初会合を8月中に開く考えを示した。気象データやピーク時の流量、浸水被害の範囲などについて分析するほか、県営市房ダム(水上村)の洪水調整や住民避難といったソフト面での対応も検証する。

 県によると、会議は複数回開き、検証結果は今後の治水対策や県南地域の「復興まちづくり」の基礎資料とする。蒲島知事が2008年に建設反対を表明し、民主党政権が中止を決めた川辺川ダムについては、今回の豪雨時に同ダムがあったと仮定した場合の河川流量などを推計し、検証対象に含める方針。

 ただ、データ分析にとどめ、ダムの是非を含めて有識者への意見聴取は予定していないという。県河川課は「新たに立ち上げる会議では、球磨川の治水対策そのものは議論しない」と説明している。

 蒲島知事は17日の臨時会見で「検証を終えないとまちづくりに進めない」と早期の検証終了に意欲を示したが、目標時期は明示しなかった。

 球磨川の治水対策を巡っては、川辺川ダム計画の中止後、国と県、流域12市町村でつくる「球磨川治水対策協議会」で検討してきた。国と県が19年に整備10案を提示したが、絞り込みを終えていない。(野方信助)