7月4日の球磨川水害を機に蘇ろうとしている川辺川ダム計画に対する蒲島郁夫熊本県知事のスタンスが注目されています。
9月9日の定例会見における蒲島知事の発言が大きく報道されましたので、お伝えします。
◆2020年9月9日 読売新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/95051f1ddf85240acee94b86418f5836e3df202e
ー豪雨氾濫の球磨川、治水対策案で世論調査へ…支持なければ「責任を取る」と熊本知事ー
熊本県の蒲島郁夫知事は9日の定例記者会見で、7月の九州豪雨で氾濫した球磨川の治水対策案について、世論調査で民意を測る考えを明らかにした。調査の結果、対策案が支持されなかった場合は「責任を取る」と明言。対策案はまだ示されていないが、蒲島知事は8月の定例記者会見で、自身が建設の白紙撤回を表明した川辺川ダムを「選択肢の一つ」と述べている。
治水対策を巡っては、国、県、球磨川流域の市町村が検証委員会を設置し、川辺川ダムがあった場合も想定した議論が行われている。県は検証委が出す結論を踏まえ、11月までに対策案を示す予定。9日の記者会見で、報道陣から「検証委に民意を取り入れるべきではないかとの声もある」と問われたのに対し、蒲島知事は「民意を測るのに一番使われている方法は世論調査」と説明。県が対策案を示した後に県が主体となって調査するか、報道機関による世論調査の結果を参考にするなどしたいと語った。
県の対策案が支持されなかった場合の対応については「当然、知事は責任を取らないといけない。民意に反して、何がなんでも続行するということは独裁者だ」と発言。責任の取り方に進退が含まれるのかを問われると、「想像にまかせます」と述べるにとどめた。