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「ダムと生きる ~山梨・雨畑の声~」(静岡新聞連載)

 駿河湾のサクラエビ不漁をきっかけに注目される雨畑ダムの堆砂問題を追ってきた静岡新聞が、雨畑ダムのある山梨県早川町について、詳しい連載記事をネット上に公開しています。
 早川町は全国で最も人口の少ない町(人口1014人、20年9月現在)です。雨畑ダムは堆砂率が9割を超え、総貯水容量500万立方メートル以上の全国のダムの中で最も堆砂が進んでいるダムです。早川町の現状は、ダムを抱える全国の山間地の問題を凝縮しているようにも見えます。

 雨畑ダムのある富士川水系の雨畑川は、南アルプス山系の土砂が流れ下る川です。山深いこの地域は戦後、水力発電ダムが幾つもできたことで、ようやく道路が開通し、便利になったと言われてきました。しかし、この間、ダム湖は土砂が溜まり、川は汚染され、町は人口減少と高齢化にみまわれています。

 早川町では今月20日に町長選が公示される予定ですが、現職10期目の辻一幸町長(80)が無投票で再選される可能性が高いとのことです。連載第二回のページには、雨畑ダムで流れが遮られる前の峡谷の貴重なモノクロ写真が掲載されています。
 
静岡新聞サイトより
連載「ダムと生きる ~山梨・雨畑の声~」
https://www.at-s.com/sp/news/special/sakura_ebi/020/

(1)水害危機の最前線 「撤去」の声は広がらず
(2)高齢化と堆砂進む 「なぜ放置」苦々しげに
(3)超長期政権の肖像 独自の町政「毀誉褒貶」
(4・完)3首長、複雑な関係 思惑交錯、住民蚊帳の外