八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

ダムサイトに「やんば茶屋」が完成

 八ッ場ダム事業の新たな地域振興施設「やんば茶屋」がダム堤の脇にまもなくオープンすると報じられています。
 八ッ場ダムによって都市用水の供給を受ける利根川流域都県(栃木県を除く一都四県)は、水没した5つの集落がダム湖周辺で再生できるよう、各集落の移転代替地に地域振興施設を整備する費用を負担してきました。

 「八ッ場茶屋」が完成した川原畑地区は、ダム堤の左岸にあり、「八ッ場(やんば)」は名勝・吾妻峡のある字の名です。川原畑地区には地域振興施設として、クラインガルテン(菜園付き別荘)がすでに2014年にオープンしています。

 川原畑地区はダム受け入れ前は人口300人余りの集落でしたが、ダム湖畔に国交省が整備した移転代替地では、同地区の人口は50人余りに減少しています。地区でクラインガルテンの運営を引き受ける住民はおらず、現在は長野原町がクラインガルテンの経営を行っています。

 「八ッ場茶屋」の運営は、川原畑地区の住民が運営するとのことです。運営会社の中島泰社長は、同じくダム堤の脇で讃岐うどんの店「麦の香り」も経営しています。

◆2020年10月15日 上毛新聞
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/247322
ーダムサイトに「やんば茶屋」が完成ー

 八ツ場ダム(群馬県長野原町)建設に伴う水没地区の生活再建事業として整備していた川原畑地域振興施設「やんば茶屋」が完成し、14日に記念式典が行われた=写真。土産品など物販は20日、軽食販売は25日に開始する。

 川原畑地区住民でつくる民間会社、やんば(中島泰社長)が運営する。式典には萩原睦男町長ら22人が出席。中島社長は「来た人が笑顔になって、八ツ場ダムにまた来ようと思ってもらえるような店にしたい」と話した。