球磨川の流域治水協議会始まる、国・県・流域自治体「流域治水」推進で一致

 7月の球磨川水害を機に、熊本県では球磨川の今後の治水対策についての議論が進められてきました。
 国土交通省と熊本県が8月と10月に開催した球磨川の水害検証委員会では、国土交通省が川辺川ダムがあればかなりの被害を防げたとする試算を発表し、熊本県の有識者会議は今月、川辺川ダムを含む「流域治水」を提言。これを受けて、本日新たに発足した協議会では、ダムを排除しない「流域治水」が推進されることになりました。

球磨川流域治水協議会説明資料のサムネイル 国土交通省九州地方整備局八代河川国道事務所のホームページに本日の資料が公開されています。
 http://www.qsr.mlit.go.jp/yatusiro/river/r0207_ryuikitisui_gouukensho/index.html

★右の画像は資料2として公開されている説明資料です。
 https://yamba-net.org/wp/wp-content/uploads/2020/10/696ecfd661f9cfa55b37c2e8b4109dda.pdf

 上記の資料の6ページに、治水策を河川区域、集水域、氾濫域の3区分に分けて取り組み内容を検討するとして、河川区域の対策の説明に「ダム、遊水地等の整備・活用 等」とあります。

 11年前に中止された川辺川ダム計画の復活シナリオが粛々と進められる中、蒲島郁夫知事は今年中に川辺川ダム建設の是非を判断するとのことです。 
 蒲島知事が民意を探るとして被災地で重ねてきた意見聴取では、川辺川ダムに否定的な意見が相当数出されました。犠牲者の死因の徹底的な検証、球磨川支流の治水対策、水害被害を拡大させた瀬戸石ダムの撤去などを求める声があがり、「ダムによらない治水」を進めてこなかった問題が浮き彫りになりましたが、知事はこれらの意見を聞きおくだけで終わらせるつもりなのでしょうか。

◆2020年10月27日 共同通信
https://this.kiji.is/693760627230409825?c=39550187727945729
ー球磨川「流域治水」推進で一致 関係自治体の協議会ー

 7月の豪雨で氾濫した熊本県・球磨川の治水対策を議論する国や県、関係自治体の協議会初会合が27日、県庁で開かれ、ダムだけに頼らず地域全体で治水に取り組む「流域治水」の推進で合意した。次回の開催は未定。蒲島郁夫知事は、球磨川支流の川辺川ダム建設計画の是非を年内にも判断する考え。

 国土交通省の担当者は「気候変動による降雨量の増加を考慮すべきだ」として、治水計画を見直す必要性を強調。水田や校庭での貯水や高台移転などを組み合わせ、氾濫水量と浸水範囲を減少させる案を示した。

◆2020年10月27日 NHK熊本放送局
https://www.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20201027/5000010406.html
ー治水事業案今年度中に策定へー

 球磨川流域の今後の治水対策を話し合う国や県などによる協議会の1回目の会合が開かれ、今年度中に、ハード対策とソフト対策を組み合わせた新たな事業メニューを策定することなどを確認しました。

 協議会の会合は県庁で開かれ、蒲島知事をはじめ、国の担当者や球磨川流域の市町村長らが出席しました。
 この中では、ハード対策とソフト対策を組み合わせて、流域全体で被害を防ぐことを目指す「流域治水」の推進を取り組みの柱に据えることで合意しました。
 その上で、川底の掘削や堤防の強化、それに、ダムの整備などのほか、高台への移転促進や、宅地のかさ上げといったあらゆる対策を検討し、今年度中に、新たな治水対策事業のメニューを策定することを確認しました。
 参加した市町村長からは、川底の掘削など住民の目に見える取り組みをスピード感を持って実施するよう求める意見が出されました。

 次回の会合では、国から治水対策の具体的なメニューが提案される見通しです。
 今後の議論では、蒲島知事がかつてみずから白紙撤回を表明しながら、豪雨被害後は「選択肢の1つ」としているダムの建設が事業メニューに盛り込まれるかが最大の焦点となる見通しです。

 協議会のあと、蒲島知事は「今回は、球磨川流域の治水対策として『流域治水』を進めていくことについて合意することができた」と述べました。
 一方で、ダムの建設の是非を含めた県としての治水対策の方向性を表明する時期については、「流域住民などからの意見を聞く会が終わるまでは明言できない」と述べるにとどめました。

◆2020年10月27日 西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/658466/
ー【速報】球磨川治水、豪雨災害を受けてダム視野に「方向」転換ー

 7月豪雨で氾濫した熊本県南部の球磨川流域の水害軽減に向け、国、県、流域12市町村は27日、流域治水協議会を設立し、初会合を開いた。2009年の川辺川ダム建設中止以降、「ダムによらない治水」を目指してきた流域は、豪雨災害を受け、ダム建設も視野に入れた「流域治水」の検討へと方向性を転換する。

 協議会では、治水策を河川区域、集水域、氾濫域の3区分に分けて整理。次回会合から具体策の検討に入る。国、県、市町村の役割分担に加え、企業や住民も治水の担い手と位置付けた「流域治水プロジェクト」を年度内にまとめる方針。

 河川区域の治水策ではダム建設も視野に入れる。ただし、国は「川辺川ダムが存在しても水害を完全には防げなかった」とする検証結果を公表しており、遊水池や河床掘削、堤防強化などとの組み合わせを検討することになりそうだ。(古川努)

◆2020年10月27日 日本テレビ
https://www.news24.jp/nnn/news86823747.html
ー球磨川治水対策を具体検討 協議会初会合ー

 7月豪雨で氾濫した球磨川の治水対策について、新たな協議の場として設置された「球磨川流域治水協議会」の初会合が27日開かれ、来年春までに具体的な治水対策をまとめる方針を決めた。

初会合には国土交通省や県、流域12の市町村長のほか九州農政局と熊本地方気象台が出席した。球磨川の治水対策をめぐっては蒲島知事が今年8月「川辺川ダムも選択肢の一つ」と発言し、検証委員会ではダムがあった場合とない場合の検証結果をまとめた。このうちダムがあった場合は「7月豪雨による人吉市の浸水面積を約6割減少できた」とする一方「全ての被害を防ぐことはできなかった」としている。

27日から始まった協議会では検証委員会の結果をもとに具体的な治水対策の検討を進める。初会合では国からダム整備の加速化や水害リスクの低い地域への住民の移住などが提案された。一方、市町村のトップからは治水に加え土砂崩れへの対策を求める意見も出た。

蒲島知事はこの協議会での議論と並行して流域住民の意見も聞きながら年内のできるだけ早い時期に治水の方向性を示す方針。その後協議会では、知事の方向性を踏まえて来年春を目標に具体的な治水対策を策定するとしている。style=”height:1em;”>

◆2020年10月27日 熊本朝日放送
https://www.kab.co.jp/news/?NewsData=202010271401.php&path=video/202010271401.mp4&mode=1
ー球磨川治水協議会の初会合ー

 球磨川の治水対策を検討する国・県・流域市町村などによる協議会の初会合が開かれダム建設も含めた「流域治水」の検討を進めることを確認しました。蒲島知事は会議冒頭に「時間的緊迫性を持って治水対策について検討治水の考え方を整理したうえで方向性を定めていきたい」と話しました。協議会では今後の治水の考え方として治水ダムの建設も含め河床掘削や堤防強化、浸水リスクのある土地の利用規制や移転促進などハード・ソフト両面で流域関係者全員で治水対策に取り組む「流域治水」の考えを示しました。今年度中に治水対策をとりまとめた「球磨川流域治水プロジェクト」を策定・公表を目指していて次回開催の協議会で国と県がそれぞれ治水メニューの提案をする予定です。流域の市町村長からは来年の出水期は待ってくれない出来ることからすぐにやってほしいなど要望が出されました蒲島知事は現在被災流域市町村に対して住民らに意見を聴く会を実施していて聴く会がすべて終了したあと年内の早い時期に県としての治水の方向性を示すとしています。