八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

「八ッ場湖(みず)の駅丸岩」オープン

 旧長野原庁舎の一部資材を活用した「八ッ場湖(みず)の駅丸岩」のオープン式典が行われました。八ッ場ダム事業によって横壁地区(一部水没)に整備された地域振興施設です。横壁地区のダム関連施設としては、他に屋内体育館があります。
 ダム湖観光として人気の水陸両用バスは、道の駅と新たな施設の両方でチケット購入、上下車ができるようになると告知されています。これまでは川原湯地区でダム湖に入水していましたが、入水地点は新たな施設脇のスロープに切り替えられるようです。

★コース概要(11月10日より)
 https://gunma-dc.net/event/28029/

 八ッ場湖の駅丸岩(出発・乗車)→道の駅八ッ場ふるさと館(乗車)→八ッ場大橋→不動大橋→八ッ場湖の駅丸岩(入水)→湖面周遊→八ッ場湖の駅丸岩(上陸)→道の駅八ッ場ふるさと館(下車)→八ッ場湖の駅丸岩(到着・下車)

 関連記事を転載します。
 
◆2020年11月7日 上毛新聞
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/252785
ー八ツ場周辺の拠点 湖の駅丸岩がオープン 旧庁舎の外観採用ー

 群馬県長野原町の八ツ場ダム建設に伴う水没地区の横壁地域振興施設「八ツ場湖みずの駅丸岩」が6日、オープンした。約90年使われた旧町役場庁舎をモデルとした外観=写真=で、水陸両用バス発着点、土産や飲食物を販売する新たな観光拠点となる。

 ダム湖「八ツ場あがつま湖」畔に位置し、本館は木造2階建て、延べ床面積655平方メートル。外観や内装の一部に旧庁舎の部材を使い「町の記憶の継承と発展」を願っている。当時の町長室も再現している。地区住民でつくる民間会社、丸岩(萩原廣太社長)が運営する。

 この日、開かれた完成式典で萩原睦男町長は「長い間地域住民に親しまれた旧庁舎を再現し、先人たちのさまざまな思い、地域住民の心を残すことができた」とあいさつ。山本一太知事は「八ツ場の周遊観光の拠点になると期待している。知事としても応援する」と述べた。

◆2021年11月7日 読売新聞群馬版
ー八ッ場水没5地区 振興施設そろうー

 長野原町の八ッ場ダム建設で水没した横壁地区で6日、住民らが運営する地域振興施設「八ッ場湖の駅丸岩」がオープンした。これで水没した全5地区で振興施設がそろい、観光の活性化に期待が高まる。ただ、一部施設には新型コロナウイルスの感染拡大の影響や工事の遅れで誤算も生じている。

観光期待 工事、コロナ 苦難も
 丸岩は、観光拠点となるダム湖の「八ッ場あがつま湖」が一望できる施設で、ツアーなどで利用される水陸両用バスの発着点となって土産物店や食堂もある。ダム建設に伴う住民の生活再建事業として下流の都県が負担する基金を活用し、10億4000万円をかけて整備された。木造2階(延べ面積655平方㍍)で、外観や内装の一部に旧役場の建材を再利用した。

 萩原睦男町長は6日の開業式典で「たくさんの旅行客に楽しんでほしい」とあいさつ。施設運営会社の萩原広太社長(66)は「生まれ育った横壁の景色が特別に感じる。元気を届けられる施設にしたい」と話した。

 ダム建設で水没したのは、川原湯、川原畑、林、長野原、横壁の5地区。地域振興施設は県の公社が住民を雇用して運営する計画だったが、町が指定管理者に選定した住民でつくる会社の運営が基本となった。

 好調なのは2013年開業の「道の駅八ッ場ふるさと館」(林地区)だ。食堂やコンビニ店などが入り、年間50万人が飲食や買い物を楽しんでいる。運営会社の篠原茂社長(69)は「草津の観光客(300万人)の1割(30万人)という想定を上回る数字だ」と手応えをつかむ。隣地に工房が整備され、人気商品となっている「八ッ場ダムカレーパン」の生産能力は3倍にアップした。

 だが、8月に本格開業した「川原湯温泉あそびの基地NOA」は新型コロナウイルス感染防止のため、バーベキュー施設の利用者を半数に制限せざるをえない。昨年10月の台風19号による被害の影響で好悪円の工事が遅れ、レジャー用のカヌーやカヤックは本来の進入路が使えない。水陸両用バスは7日から丸岩を発着する予定だったが、ダムの水位低下で日程がずれ込んでいる。

 丸岩、ふるさと館、NOA、「やんば茶屋」(川原畑地区)の4施設では、黒字の3割が町の収入となるが、施設の明暗が分かれている。町の担当者は「来春までにはコロナが終息してほしい・・・」と祈るように語る。

◆日本水陸両用車協会ホームページより「「YAMBAダックツアー」について重要なお知らせ」
 http://www.javo-jp.com/works.html