石木ダム本体工事で初入札 工期は2021年3月末、着工時期は未定

 ダム予定地の住民がダム建設に反対している長崎県の石木ダム事業は、住民や支援者の座り込みの抗議行動により、付け替え道路建設工事完了の見通しも立っていませんが、このほど本体工事の入札が行われ、佐世保市の業者が落札したとのことです。長崎県と共に石木ダムの共同事業者である佐世保市では、市長がダム推進の旗振り役です。入札を実施することで、反対住民に抵抗をあきらめさせようとしているのでしょうが、先行きも見通せない不要なダム建設にいつまで拘泥するのでしょうか。

◆2020年12月17日 長崎新聞
https://this.kiji.is/712120410849034240
ー石木ダム本体工事で初入札 工期は3月末、着工時期は未定ー

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業で、県は16日、ダム本体の両端斜面を掘削する工事の入札を15日に実施し、佐世保市内の業者が落札したことを明らかにした。本体工事の入札は初めて。

 工期は来年3月26日まで。着工時期は未定で今後、業者と協議し契約を結ぶ。県は本年度一般会計予算に本体建設予定地の基礎掘削工費などを含む約8億円を計上。中村法道知事も年度内にこれらの本体工事に着手する方針を示している。

 県河川課によると、ダム本体両端の堤体より高い部分を掘削する。入札は10社による指名競争入札で実施され、落札額は4905万5千円。1社が辞退した。本体工事を進めるための県道付け替え道路工事は反対住民の座り込みなどで完了していないが、今回の工事には支障はないという。

 日程的に年内の着工は難しく、年明け以降になる見通し。同課は「付け替え道路工事などの状況を総合的に判断して発注した。(石木ダムは)2025年度完成が目標。(今回の掘削工事は)年度内に終われるよう努力したい」としている。

◆2020年12月22日 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/local/nagasaki/news/20201221-OYTNT50059/
ー付け替え道路工期延長せず 石木ダムー

 県と佐世保市が川棚町に建設を計画している石木ダムを巡り、県は21日、県道の付け替え道路工事の一部区間について、25日までの工期を延長しない方針を明らかにした。現地では、反対する住民らが抗議の座り込みを続けている。

 県河川課によると、付け替え道路は全長約3・1キロ。このうち、座り込みが行われている区間では、3回工期を延長している。

 同課は「住民側の反対により、安全に工事ができないと判断した。ただ、時期を見て契約を結び直し、年度内の完成を目指したい」としている。

◆2020年12月22日 長崎新聞
https://this.kiji.is/713926505902194688
ー石木ダム付け替え道路 座り込み区間工期延長せず 県、いったん打ち切りー

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業で、県は21日、県道付け替え道路工事のうち、反対住民らが座り込みを続ける区間の工期を25日から延長せず、施工業者との契約をいったん打ち切って精算する方針を明らかにした。県石木ダム建設事務所は「安全に配慮しながら工期内に施工するのは難しいと判断した」と説明している。
 座り込み場所付近の約140メートルの区間は盛り土工事を進められず、これまで工期を3度延長。最新の工期が25日に迫っていた。盛り土工事について、同事務所は今後、新たに発注し直すか、他区間を施工中の業者に追加で工事してもらうか検討するという。
 県は6月、工事に支障があるとして、座り込み場所周辺に置かれたテーブルなどの私物撤去を求めたが住民らが応じなかったため、工期を8月末から10月末に2度目の延長。10月には住民の帰宅後に盛り土工事を試みたが、戻った住民に阻止され再び2カ月延長した。今月11日には「安全に工事を進める目的」で現場入り口を防護柵でふさぎ、私物がない部分の工事を進めようとしたが、柵を突破した住民が重機近くに座り込んだため中止した。
 同事務所は私物の撤去について「自主的に動かしてもらえるよう今後もお願いしていく」としている。
 県はまた、15日に本体工事として初めて入札を実施したダム本体両端斜面の掘削工事について、21日付で佐世保市内の落札業者と契約を結んだと明らかにした。工期は24日から来年3月26日まで。施工計画の協議など1カ月程度準備を進めた後、着工する見通し。