球磨川漁協、総代会廃止 3月の僅差否決から一転

 川辺川ダムへの対応が注目されている球磨川漁協が総代会を廃止しました。
 球磨川漁協では今年3月、執行部が総代会を廃止する議案を提出しましたが、僅差で否決されています。
 球磨川漁協は川辺川ダムに対して否定的意見が強い総代会をなくして、川辺川ダムを受け入れていくと見られています。

 総代会廃止の議案が否決された今年3月の記事はこちらのページに掲載しています。
 ➡「球磨川漁協の動向、背景に川辺川ダム問題」

◆2021年5月27日 熊本日日新聞
https://this.kiji.is/770451844267458560?c=92619697908483575
ー 球磨川漁協、総代会廃止 3月の僅差否決から一転 ー

 球磨川漁協は26日、熊本県八代市の漁協事務所で臨時総会を開き、組合員代表でつくる総代会(定員100人)の廃止を柱とした組合の定款改正案を可決した。同議案は、3月の臨時総会では僅差で否決されていた。

 臨時総会には組合員926人中、797人(本人39、書面議決書758)が出席。執行部は、組合員の減少により総代手当や総代会開催費が財政上の負担となっていることなどを改めて説明。質疑後、採決に移った。

 同議案は前回の臨時総会で、議決に必要な出席者の3分の2以上に4票足りず否決されたが、今回は賛成546票、反対248票、棄権3票で、3分の2を14票上回った。

 今後は総代会に代わり、必要に応じて組合員全員が出席する総会を開催する。各部会には新たに地区役員を設置。理事会が20人程度を指名し、刺し網券の配布や遊漁券の販売などの事務作業を担当してもらうという。

 臨時総会では、球磨川、菊池川、白川などの流域5漁協が加盟する県内水面漁協連合会から賦課金の増額を求められていることを受け、同連合会から脱退する議案も賛成多数で可決した。

 総代会は各地区代表で構成。定款によると、総会に代わり事業計画や漁業権に関する議案を議決でき、約20年前には川辺川ダム着工の賛否をめぐるせめぎ合いの場となった。(緒方李咲)

臨時総会の後、記者の質問に答える堀川泰注組合長=八代市
●組合本来の形に立ち戻る~組合長一問一答

 総代会を廃止した球磨川漁協の堀川泰注[やすつぐ]組合長(74)との一問一答は次の通り。(木村彰宏)

 -なぜ、総代会を廃止するのですか。

 「組合員が2700人いた時は総会に全員を集めるのは難しく、総代制は意義があった。しかし、900人に減ったいま、総代100人だけで組合のことを決めていくのはどうかと考えた。組合員が総代に意見を言える雰囲気がなく、総代会が組合員の声を反映していなかった。県からも総代会が権限を持ちすぎていると指摘されていた」

 -3月の否決から、一転しての可決です。

 「組合の改革をしたいという組合員の意気込みの表れだと思う。これからは総代会の代わりに総会を開くが、組合員全員が参加する組合本来の形に立ち戻ることになる」

 -国は球磨川支流の川辺川に流水型ダム建設を検討しています。

 「将来はダム関係の話も出てくるだろう。その時はダムが本当に必要なのか、建設されれば環境がどうなるのかなど、総会で一堂に会し、組合員みんなで議論して意見を集約し、組合としての方向性を決めていきたい」

 -県内水面漁協連合会脱退はなぜですか。

 「これまで、ほかの加盟漁協と情報交換することもなかった。何のメリットもないのに賦課金が36万円から40万円に上がることを求められ脱退を決めた」