石木ダム工事で特定外来生物「ナルトサワギク」繁殖 住民が抗議と駆除要請

 石木ダム関連の県道付け替え工事などによって特定外来生物「ナルトサワギク」が大量に繁殖したとして、ダム事業を強行しようとしている長崎県に対して建設反対住民が抗議と駆除を求める申し入れ書を提出したとのことです。
 八ッ場ダム周辺でも、道路などの関連工事が始まった1994年以降、外来植物やカラス等が増えました。
写真右=石木ダム事業による県道工事現場で異常増殖しているナルトサワギク。
石木川まもり隊ブログ「こうばるの春をおすそ分け」より。

 米国原産のナルトサワギクは、国立環境研究所のホームページの侵入生物データベースにありますが、「国内移入分布」の項目にある15府県に長崎県は含まれていません。「影響」の項目には「強度の撹乱耐性,在来種との競合,牧草へのアレロパシー作用,アルカロイド毒性による草食動物・家畜の中毒等.影響を受ける生物:在来の草本植物,草食動物など」とあります。

国立環境研究所 侵入生物データベース ナルトサワギク

◆2021年6月4日 NHK長崎放送局
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20210604/5030011624.html
ー石木ダム付近の特定外来生物指定の植物駆除を県に申し入れー

 川棚町で建設が進められている石木ダムについて、建設に反対する市民団体が県庁を訪れ、ダム建設に必要な県道の付け替え道路の工事現場付近に特定外来生物に指定された植物が繁茂しているとして駆除することなどを県に要求しました。

 長崎県と佐世保市が川棚町で石木ダムの建設を進めるなか、4日、建設に反対する市民団体のメンバーらおよそ30人が県庁を訪れ、担当の県河川課に申し入れ書を提出しました。

 申し入れ書では、ダム建設に必要な県道の付け替え道路の工事現場付近に特定外来生物に指定されている「ナルトサワギク」が繁茂し、畜産業などに深刻な影響を及ぼす可能性があるとして、県に「ナルトサワギク」を駆除するよう要求しています。

 これに対し、県の担当者は「事実確認をしたうえで現場の状況がどうなのかを踏まえて検討していきたい」と応じていました。

 このあと、市民団体のメンバーらは県自然環境課や畜産課も訪れ、「ナルトサワギク」の生育状況を調査し、繁茂した経緯を明らかにするよう要求しました。

 市民団体「石木ダム建設に反対する川棚町民の会」の炭谷猛代表は「県が特定外来生物が繁茂していることを知らずに、石木ダム建設が遂行されていくこと自体が責任のある態度でないということを証明している」と批判していました。

◆2021年6月5日 西日本新聞
ー「石木ダムの工事で特定外来生物繁殖」 反対派住民が抗議ー

 県と佐世保市が川棚町で進める石木ダム建設事業に絡み、県道付け替え工事などによって付近に特定外来生物「ナルトサワギク」が大量に繁殖したとして、建設反対派の住民らが4日、県に抗議と駆除を求める申し入れ書を提出した。
 住民らによると、3、4年ほど前から付け替え道路そばや周辺地域の田などで確認されるようになったという。申し入れ書では、ナルトサワギクは草食動物に有害で、川棚町の畜産業に深刻な悪影響を及ぼす可能性があると指摘。18日までに県の対応について文書で回答するよう求めた。
 「石木ダム建設に反対する川棚町民の会」の炭谷猛代表は「工事がもたらした自然環境破壊だ」と批判。対応した県河川課の職員は「事実関係を確認する」と述べた。 (泉修平)

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「石木ダム建設に反対する川棚町民の会」のツイートより