八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

ニホンウナギ稚魚の漁獲量の推移

 近年、ニホンウナギ稚魚の漁獲量が大きく減少していることが問題になっています。原因の一つに河川環境の悪化があります。
 ウナギの生態はまだ解明されていないことが多く、完全養殖ができません。稚魚(シラスウナギ)を採捕・池入れして養殖を行っていますので、稚魚の漁獲量がウナギの漁獲量を左右します。現在は、国内の稚魚の採捕量が激減しているため、輸入シラスウナギで不足分を補っている状況です。

 水産庁のホームページに先月、ウナギに関するスライドが掲載されましたので、参考までにお知らせします。
 スライドに掲載されているグラフを見ると、ニホンウナギ稚魚の漁獲量は2019年は大きく落ち込み、2020年、2021年は多少回復したようです。
 今後どうなっていくのでしょうか。

 ★「ウナギをめぐる状況と対策について」 水産庁 令和3年7月  
  https://www.jfa.maff.go.jp/j/saibai/attach/pdf/unagi-65.pdf

 スーパーで一般に販売されている消費者に人気の水産物では、ウナギのほか、マグロも絶滅の危機にあります。上記の資料では、シラスウナギを採捕している各県で制限を設けていることなどもわかります。