八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

シンポ「今なら止められる! 山鳥坂ダム建設と野村ダム改造」ー7/16、愛媛県大洲市

 愛媛県を流れる肱川の水害から間もなく4年がたとうとしています。
 2018年、国が管理する肱川水系の二つのダムが西日本豪雨のさなかに満杯となり、緊急放流後に大洪水にみまわれました。肱川水系では現在、国の三つ目の巨大ダムとなる山鳥坂ダム事業が進められ、緊急放流を行った野村ダムの改造も行われることになっています。水害を体験した流域の住民は国のこれらの事業に疑問を抱いており、集会を開催するとのことです。

以下の画像をクリックするとチラシ両面がダウンロードできます。
20220716_えひめミーティング_チラシ確定のサムネイル

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ちらしオモテ面
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〜いのちと環境を守る えひめミーティング〜
「今なら止められる! 山鳥坂ダム建設と野村ダム改造」

〜Ehime Meeting for saving our livings & environments〜
“It is now that we can stop both the construction of Yamatosaka Dam & the reform of Nomura Dam.”

い つ=2022年7月16日(土)13:30〜16:30(13:00開場)
どこで=大洲市総合福祉センター 4F多目的ホール
    愛媛県大洲市東大洲270-1

《プログラム》
13:30〜13:40 「肱川水系河川整備計画」をめぐる基調報告
13:40〜15:00 ゲストスピーカーによる問題提起
15:00〜15:30 ♪地元ミュージシャンによる音楽の時間♪♪
15:40〜16:20 シンポジウム+えひめミーティング(質疑応答)
16:20〜16:30 大会宣言の採択

《ゲストスピーカー》
・嘉田由紀子さん(かだ ゆきこ:元滋賀県知事・現参議院議員)
・小松正幸さん(こまつ まさゆき:元愛媛大学学長/地学)
・中島熙八郎さん(なかじま きはちろう:熊本県立大学名誉教授/農村計画学)
・除本理史さん(よけもと まさふみ:大阪公立大学教授/環境経済学)

主催:いのちと環境を考える市民会議えひめ
お問い合わせ先 →090-1174-5243(有友) 090-1578-9769(白石)

協力:愛媛ダイビングセンター、グリーンコンシューマーおおず、全国山林労働組合愛媛県本部、トキワバイカ*プロジェクト、7・7水害を考える会、野村の未来を守る会、よくよく会(愛媛4区を良くする市民連合)、子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会、坂本町被災者・支援者の会、美しい球磨川を守る市民の会、瀬戸石ダムを撤去する会、立野ダムによらない自然と生活を守る会、清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会、7・4球磨川流域豪雨被災者・賛同者の会、石木川まもり隊、まなぶ農園、長良川市民学習会 代表 粕谷志郎(順不同)

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ちらしウラ面
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〜いのちと環境を守る えひめミーティング〜
「今なら止められる!山鳥坂ダム建設と野村ダム改造」開催趣旨

 さまざまな社会・環境問題のなかでも、近年の気候変動による降雨災害は、河川の治水を喫緊の課題としています。ことに、2018年7月の肱川流域では、豪雨を受けた2つのダムが緊急放流を行い、8名の命が失われました。それは、ダムによる「点としての治水」が機能しないことを明らかにしたものでもあります。

 それに対してわたしたちは、河川の治水は源流の山林から河口の海岸に至るまで、その流域全体を一体のものとしてとらえ、流域のさまざまな自然環境・社会環境を破壊することなく行われる「流域治水*」を基本としなければならないと考えます。それは、河川を力ずくで「支配・管理」しようという治水のあり方から、人びとと河川とが「共存」できる治水への転換です。このような「流域治水」への転換にあたっては、流域全体に暮らす人びとの意見が尊重され、本来の地方自治が機能することが、なによりも重要になります。

 そこで、今回の「いのちと環境を守るえひめミーティング」では、ダムからの撤退を含む方策をさまざまな専門家とともに議論し、本当の流域治水の実現に向けて、地方自治体や国交省に働きかけていきたいと考えています。

*わたしたちのいう「流域治水」は、国土交通省が最近になって唱え始めた「ダムを中心とする流域治水」とは根本的に異なります。

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いのちと環境を考える市民会議えひめ ―20年後を見すえた未来のために―

 いま、地球温暖化、マイクロプラスチック、過剰なエネルギー消費、核廃棄物など、さまざまな社会・環境問題が噴出していて、このまま放置すると、わたしたちの暮らし基盤が破壊されると警告されています。しかし、そもそも地球温暖化は、「未来より現在の暮らし」という過去の施策の積み重ねが招いた問題といえます。いまここでの「より早く、より便利に、より快適に……」という施策が、解決がたいへん困難な地球温暖化をもたらしました。経済成長こそ絶対と信じ、それ以外の施策が一切見えなくなっていたのです。20年後を見すえて、未来の暮らしを生み出すためには、まず、このような強迫観念を払拭しなければなりません。わたしたちは、このような強迫観念を乗り越え、20年後の未来を見すえた施策を実現しようと考える市民の会です。

共同代表:浅野修一(宇和島市議/原発いらんぜ宇和島市民の会)
     有友正本(7・7水害を考える会)
     村田武(九州大学名誉教授/NPO法人自然エネルギー愛媛)
     和氣数男(西予市議/野村の未来を守る会)