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川辺川ダム 「川は死んでしまう」 反対派住民が決起集会

 今週日曜日(1月22日)、熊本県人吉市で国の流水型川辺川ダム計画に反対する集会が開かれました。会場の460席ほどのホールはほぼ満席であったということで、各紙が盛況だった集会の模様を伝えています。
 参加者の多くは、ダム計画が復活したきっかけとなった2020年の球磨川水害の被災者でした。一般にダム反対運動は環境を重視し、治水を軽んじていると受け止められがちですが、ここではダムによる治水の限界が共通認識となっているようです。
 集会では「ダムによらない流域の治水と復興を求める10カ条」が採択され、アピール文には「土砂撤去と堤防の修復、遊水地の整備、宅地のかさ上げと高台移転などダム以外の防災対策」が列挙され、「手厚い生活再建支援策やJR肥薩線の早期復旧も」求めるとのことですが(朝日新聞記事より)、現状では国も熊本県も流域住民の悲痛な訴えに耳を傾ける姿勢が見られません。

 関連記事をお伝えします。

◆2023年1月24日 毎日新聞熊本版
https://mainichi.jp/articles/20230124/ddl/k43/040/169000c
ー九州豪雨 川辺川ダム 「川は死んでしまう」 反対派住民が決起集会ー

 2020年7月の九州豪雨で氾濫した熊本県南部を流れる球磨川水系の川辺川に国が計画する流水型ダム建設に反対する市民団体の決起集会が22日、同県人吉市であった。住民ら約430人が参加し、「ダムによらない流域の治水と復興を求める10カ条」を採択した。

 集会には豪雨で被災した流域の住民ら7人が登壇。人吉市で4代続く川漁師の吉村勝徳さん(74)は「全国の流水型ダムの状況を見ればわかるが、川は死んでしまう」と建設反対の声を上げた。

 このほか、山形県最上町にある最上小国川ダムの状況を調査している団体がオンラインで講演。流水型ダムが完成後、川の濁りがひどくなり、アユなどの生息環境が悪化している状況などが紹介された。(以下略)

◆2023年1月24日 朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/ASR1R7SWKR1RTLVB003.html
ー川辺川流水型ダム計画 反対派が集会 「ダム造れば清流は返らない」ー

(一部引用)
 人吉市のほか球磨村や八代市坂本町などで被害にあった6人が、自らの具体的な体験を交えて意見を発表。「流水型でもダムを造れば球磨川の清流は返ってこない」との環境への懸念や、避難時に上流域の市房ダムで一時緊急放流が検討されたことを知った際の恐怖感と「ダムはかえって危ない」との主張、08年に川辺川ダムの白紙撤回を表明しながら被災後にダム容認に転じた蒲島郁夫知事への批判などが続いた。

◆2023年1月23日 熊本日日新聞
https://kumanichi.com/articles/924700
ー川辺川「ダムいらない」 人吉市の市民団体がアピール文採択ー

 2020年熊本豪雨を受け、国が川辺川に計画する流水型ダム建設に反対する市民団体が22日、人吉市カルチャーパレスで決起集会を開き、ダムによらない球磨川流域の治水と復興を求める10カ条のアピール文を採択した。川辺川現地調査拡大実行委員会主催で…(以下略)