「八ッ場ダム訴訟 傍聴席に立ち見」(毎日新聞埼玉版)

2005年2月24日付毎日新聞埼玉版より転載

「八ッ場ダム訴訟 県側が争う姿勢
-第一回口頭弁論 傍聴席に立ち見」

国が群馬県長野原町に建設を進めている八ッ場ダムをめぐり市民団体「八ッ場ダムをストップさせる埼玉の会」(藤永知子代表)のメンバー32人が、上田清司知事らに今後予定される負担金約803億円の支出差し止めなどを求めた住民訴訟の第一回口頭弁論が23日、さいたま地裁(豊田建夫裁判長)であった。
弁論は定員80人の傍聴席が埋まり立ち見が出て、市民の関心の高さをうかがわせた。
原告側は、「必要性のない事業への公金支出は違法」として、支出の中止や過去の支出分の返還などを求めている。弁論では映写機でデータなどを示しながら意見陳述をし、▽節水型機器の普及などで水需要は横ばい傾向▽利根川の治水計画は過大な洪水流量を想定し非現実的ーなどとした。そのうえで、「利水・治水の両面から必要性が失われている」と主張し、ダム建設は岩盤の崩壊や景観の喪失も招くと指摘した。県側は答弁書で、「訴訟前の住民監査請求は不適法で訴えは無効などと主張し、争う姿勢を示した。(高木耕太)