八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

「噴火で埋まった集落 発掘進む」(NHK首都圏ニュース)

2009年1月9日
 今夕のNHK首都圏ニュースで、ダム予定地、川原畑地区の遺跡発掘調査の様子が報道されました。ニュースでは説明されませんでしたが、遺跡発掘現場は八ッ場ダムによってすべて水没してしまいます。ダムができなければ、大きな観光資源になる可能性があります。

NHK首都圏ニュースサイトより転載
「噴火で埋まった集落 発掘進む」

200年余り前に起きた、浅間山の大噴火で埋もれた江戸時代の集落の跡が、群馬県内で行われている発掘調査で姿を現し、当時の山村の暮らしぶりを伝える貴重な発見として注目されています。

集落の跡が見つかったのは、浅間山から20キロほど北東にある、群馬県長野原町の東宮遺跡です。浅間山は江戸時代の天明3年、西暦1783年に大噴火を起こして、およそ1500人が亡くなったとされ、おととしからおこなわれている発掘調査では、1メートルほどたい積した泥流の下から、当時の民家や蔵など、14の建物の跡が見つかりました。
このうち民家の跡からは、燃え残りの線香が残された線香立てや、現代の日用品と同じ様な銅製のやかん、それに茶の湯をたしなんでいたことがうかがえる「茶せん」など多くの出土品も見つかり、当時の山村の暮らしぶりを今に伝える、貴重な発見と注目されています。
調査を進めている群馬県埋蔵文化財調査事業団の篠原正洋さんは、「天明3年の人々の暮らしぶりがわかる、全国的にも珍しい遺跡で、今後の調査で、江戸時代の集落の様子がさらに明らかになると期待できる」と話しています。