八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

ダム見直し派議員ら、八ッ場ダム推進議連に公開討論会申し入れ

2009年6月12日
 昨日、八ッ場ダム見直しを掲げる都県議の会が推進議連に公開討論会を申し入れました。有権者の前で正々堂々とそれぞれの意見を述べ合い、公開で討論するのは議員に選ばれた人々の義務だと思いますが、推進議連は「裁判の判決がある」とか、「都議会選挙がある」ことを理由に申し入れへの回答を保留しています。
 
————–
「八ッ場ダム推進議連1都5県の会」会長 鈴木 一光 殿
    2009年 6月11日        
       公開討論会の申し入れについて

 「八ッ場ダム推進議連1都5県の会」の設立を心よりお喜び申し上げます。
 無駄な公共事業はなくすべきであるとの世論の高まりの中、八ッ場ダムについてもその必要性が問われるところとなっております。
 私たち「八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会」は八ッ場ダムの必要性について徹底検証を行うことを主たる目的として活動を行っております。
 計画から半世紀が経過した今、八ッ場ダムは真に必要なダムかどうか、また地元住民の生活再建や地域振興事業の今後についてなど、1都5県民の関心は日に日に高まっております。
 この時期をとらえ、立場が異なる両者が公開の場で、八ッ場ダムについて考えを述べ合うことは1都5県民のダムに対する認識を深め、疑問に答えることにもつながり極めて意義のあることと考えます。
 これらのことから私たちは貴団体に対し、八ッ場ダムについての公開討論会を申し入れる次第です。
 ご回答のほど、宜しくお願い申し上げます。

        「八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会」代表世話人  関口茂樹

        連絡先 群馬県議会議員 角倉邦良事務所
—————-

★八ッ場ダム推進議連設立総会における政治家の発言
「ダム日記2」↓
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-482e.html

◇2009年6月12日 上毛新聞より転載
「八ッ場」推進議連に公開討論会申し入れ ダム問題視の県議グループ

 国の八ッ場ダム建設事業を問題視する「八ッ場ダムを考える1都5県議会議員会」 (関口茂樹代表世話人)は11日、同事業の早期完成を求めて4月に発足した「八ッ場ダム推進議連1都5県の会(鈴木一光会長)に対し、同ダムの必要性や地元住民の生活再建、地域振興事業などについての公開討論会の開催を申し入れた。

 同会は申し入れ書で「立場が異なる両者が公開の場で考えを述べ合うことは極めて意義があること」と主張。
 一方、自民、公明を中心に6都県議約270人が加盟する推進議連の中沢丈一幹事長は「前橋地裁の司法判断を控えた時期でもあるので、よく検討したい」としている。

◇2009年6月12日 朝日新聞群馬版より転載
八ッ場ダム巡り「公開討論会を」 推進議連に「議員の会」
 
 国営八ッ場ダム(長野原町)の建設に慎重な立場を取る6都県議でつくる「八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会(代表世話人・関口茂樹県議)は11日、 「八ッ場ダム推進議連1都5県の会」(会長・鈴木一光都議)に対し、同ダム建設の是非などをテーマとした公開討論会の開催を申し入れた。

 「議員の会」の角倉邦良県議(リベラル群馬)によると、公開討論会では住民の生活再建などについても議論したいという。これに対し「推進議連」の南波和憲・自民党幹事長は「7月の都議選以降に、鈴木会長や事務局などと相談し、回答すると思う」と話した。

 議員の会は、八ッ場ダム建設見直しの構えを見せる民主党系や無所属議員らで構成。一方の推進議連は自民党議員が中心。同ダム建設には、受益都県となる東京や群馬、埼玉など1都5県と国が負担金を出し合っており、各都県議会は支出をチェックする立場にある。