八ッ場ダム問題、国交大臣が六都県知事に文書

 八ッ場ダム推進を掲げる関係六都県知事は、ダム中止方針の前原国交大臣にたびたび申し入れを行ってきました。このほど前原大臣より回答がありました。知事らによる申し入れと前原大臣による回答内容が群馬県のホームページに掲載されました。
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■前原大臣の回答内容(平成22年1月8日付、群馬県ホームページ掲載)
http://www.pref.gunma.jp/cts/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=88945

■国による八ッ場ダム建設事業の再検証に対する1都5県知事の緊急申し入れ(平成21年11月13日付、群馬県ホームページ掲載)
http://www.pref.gunma.jp/cts/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=86607

■■八ツ場ダム建設事業に係る1都5県知事の緊急申し入れ(平成21年12月2日付、群馬県ホームページ掲載)
http://www.pref.gunma.jp/cts/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=87274 

◆読売新聞群馬版 2010年1月20日
ー八ッ場問題 国交相、6都県知事に回答 知事「具体性なく不十分」ー
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20100119-OYT8T01381.htm

 県は19日、八ッ場ダム事業に参加する6都県知事が11月と12月に前原国土交通相に行った申し入れに対する回答が届いたことを明らかにし、「具体的な回答が無く不十分」とする大沢知事のコメントを発表した。

 回答では、民主党が衆院選のマニフェスト(政権公約)で中止を掲げた根拠を明らかにするよう6知事が求めたことに、「マニフェストの検討は民主党で行われたもので、政府として答える立場にない」とした。

 6知事が中止の場合の代替策を含む具体的工程を示すよう求めたことには、「八ッ場ダムの検証は、有識者会議が夏頃に予定している中間とりまとめをふまえ早期に結論を得る」と答えた。

 一方で、6知事と「必要に応じて話し合いの場を持ちたい」と表明するとともに、利根川の治水・利水に関するデータを可能な限り提供することも明記した。

 大沢知事はコメントで「今後も1都5県で連携して八ッ場ダムの早期完成を国に働きかけたい」と強調した。

◆上毛新聞 2010年1月20日
ー八ッ場ダムの再検証 中間報告後「早急に」 前原氏、書面で回答

 県は19日、八ッ場ダム建設事業の負担金を支出してきた本県など1都5県の知事が前原誠司国土交通相に同ダムの再検証の早期実施などを求めた緊急申し入れについて、前原氏から8日付けの書面で回答があったことを発表した。回答で、前原氏は再検証について、昨年12月に発足した有識者会議が今夏までにまとめる中間報告後に「早急に行い、できるだけ早期に結論を得る」と回答。再検証は6知事と相談しながら進め、必要に応じて話し合いの場を持つ考えを示した。
 また、民主党が衆院選マニフェストに同ダム中止を掲げた際の根拠や検証内容については「民主党で行われたものであり、その内容は政府として答える立場にはない」とした。
 緊急申し入れは昨年11月13日と12月2日の計2回行った。大沢正明知事は回答について、「具体的な回答がないなど不十分なもの」とのコメントを出した。

◆毎日新聞茨城版 2010年1月20日

ー群馬・八ッ場ダム建設:再検証の期日示さず 6知事申し入れに国交相 /茨城ー
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20100120ddlk08010141000c.html

 国が事業の再検証を決めた八ッ場ダム(群馬県長野原町)を巡り、関係する1都5県の知事が出した緊急申し入れに対する前原誠司国土交通相からの回答内容が19日分かった。再検証の手続きについては「(昨年12月に発足した)有識者会議が本年夏ごろ予定している中間とりまとめ等を踏まえて、できるだけ早期に結論を得る」との説明にとどまり、新たに踏み込んだ内容はなかった。県担当者は「従来方針を文書化した域を出ていない」と回答を冷ややかに見ており、関係自治体と国の対立は、こう着状態に入りつつある。

 申し入れは昨年11月13日と同12月2日の2回にわたり行われ、回答は今年1月8日付で作成された。

 県は今月13日に開かれた国交省関東地方整備局との打ち合わせの際、回答書を渡されたという。水・土地計画課は「事業主体の国が『検証したい』というならそれに従うしかないが、やや突き放した内容で誠意ある回答かどうかは疑問」と話した。橋本昌知事には同日に内容を報告したというが、特にコメントはなかったという。

 関係知事の申し入れは、早急な再検証の実施と地元住民の理解を強く求めているが、回答は再検証の期日を示さず。地元との話し合いの場については、今月24日に水没地区の住民と意見交換会を行う予定以外、具体的なスケジュールは明らかにされなかった。

 また、有識者会議の人選について6知事の意向を反映させるよう求めたのに対し、回答は「八ッ場ダムを含む個別のダムの検証を行うことを目的に設置したものでない」と退けた。ダムの建設中止を民主党のマニフェストに掲げた根拠をただした質問には「政府としてお答えする立場にない」とした。【高橋慶浩】

◆埼玉新聞 2010年1月20日
ー八ッ場ダム事業に前原氏回答 知事「二枚舌」と批判ー

 前原誠司国土交通相が建設中止を表明した八ッ場ダム(群馬県長野原町)をめぐり、上田清司知事は19日の定例会見で、1都5県の知事が昨年11月と12月に提出した緊急申し入れについて、前原氏から回答があったことを明らかにした。
 建設中止方針を決めた根拠を示すよう求めた6知事に、前原氏の回答は「民主党のマニフェスト(政権公約)に中止を掲げた際の検討は民主党で行われたものであり、政府として答える立場にない」。これに対し上田知事は「かつての自民党と同じようなことを言い始めている。党は党、政府は政府と使い分けるのは二枚舌」と激しく批判した。
 また事業の再検証に関し、前原氏が「今年夏ごろに予定している有識者会議の中間とりまとめを踏まえ、早急に検証する」意向を提示。これにも知事は「2015年の工期を遵守する責務を有しているが、具体的な回答はなかった」と不満を吐露。「昨年度の本体工事の中止や再検証の実施でも、1都5県の知事への意見聴取など特定多目的ダム法に基づく手続きが行われていない」と述べ、事業の進め方が同法に抵触する疑いがあると指摘した。(中嶋甚人)