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利根川流域住民ら、国交省関東地整へ公開質問

 国交省関東地方整備局は11月6~8日の公聴会をただ「聞き置くだけ」で終わらせたいようですが、それは不当だとして、公聴会で意見を述べた利根川流域の27人の住民らが公開質問書を同局に提出しました。
 公開質問書の全文はこちらに転載しています。
 https://yamba-net.org/wp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1420

◆2011年11月11日 朝日新聞群馬版
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581111110001

 -住民の意見聴取 「扱いが不当だ」ー

 八ツ場ダムの再検証で、国土交通省関東地方整備局が6~8日に実施した関係住民の意見聴取に参加した27人が10日、整備局に公開質問状を出した。パブリックコメントと比べて軽んじられているとして、15日までに回答を求めている。

 意見聴取は51人が参加し、質問状を出したのは八ツ場ダムをストップさせる埼玉の会事務局長の大高文子さん(57)ら群馬など1都4県に住む見直し派の市民団体メンバー27人。

 意見聴取で、整備局は参加者に「参考にするが、回答はしない」と説明した。これに対し、質問状は「意を決した意見陳述を聞き置くだけで答えないのは不当な扱いだ」として、パブリックコメントと同様に、回答を検討報告書に記載するよう求めている。

 大高さんは取材に「関係住民の意見聴取は公表から10日で応募が締め切られ、多くの希望者が参加できなかった」と話した。

 整備局は「パブリックコメントも意見聴取も、結果は検討報告書に記述する」とした上で、公開質問状には「関係部署で検討する」とした。

◆2011年11月11日 東京新聞群馬版
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20111111/CK2011111102000060.html

 八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の検証報告書素案をめぐり、国土交通省関東地方整備局が十一月六~八日に県内など三県の四会場で開いた公聴会で、意見を述べた住民ら五十一人のうち半数超の有志二十七人が十日、意見に対する回答を求める公開質問書を同整備局に提出した。

 公開質問書では、「公聴会の開催等関係住民の意見を反映させるために必要な措置を講じなければならない」とする河川法や「提出意見を考慮した結果及びその理由を公示しなければならない」とする行政手続法を根拠に、「意見陳述の主要な論点に真摯(しんし)な回答を」と要求。十五日までの回答を求めた。

 同整備局河川計画課の担当者は「上司に報告し、検討したい」と話した。 (伊藤弘喜)

◆2011年11月11日 上毛新聞
 ー意見発表の住民 国に回答求めるー
 八ッ場ダム建設の是非を決める検証作業の一環として国土交通省関東地方整備局が本県など利根川流域の住民を対象に6~8日に開いた「意見聴取の場」で、意見を発表した住民の一部が10日、意見に対する回答を求める文書を同整備局に提出した。
 提出したのは八ッ場ダム建設見直しを求める立場から意見発表した5都県の住民ら27人。本県からは4人が名前を連ねている。
 同整備局が意見を「今後の参考にする」とし、個別に回答はしないとしている点について、「ただ聞き置くだけで回答しないのは不当な扱い。真摯な回答を示すことを求める」としている。