八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

民主党の八ッ場ダム専門分科会

◆2011年11月17日 日本経済新聞 
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819481E3E4E2E0958DE3E4E3E3E0E2E3E39797E0E2E2E2

 -八ツ場ダム問題で民主、専門分科会ー

 民主党は16日、国土交通部門会議に八ツ場ダムの建設続行の是非などを検討する「八ツ場ダム問題分科会」を設置したと発表した。

 座長には松崎哲久衆院議員が就く。

 18日に開く第1回会合では、9月にダム建設が「最も有利」との報告書をまとめた関東地方整備局から、一般からの意見公募の結果などの報告を受ける。

 政府への提言を念頭に、建設の必要性を議論する。

 八ツ場ダムの建設中止は、民主党が2009年の総選挙のマニフェスト(政権公約)で掲げたが、10年秋に馬淵澄夫国土交通相(当時)が「建設中止」の棚上げを表明。

 9月には関東地整局が河川改修などの代替案に比べて、ダム建設が利根川流域の治水や利水で最も効果的との検証結果をまとめた。

 前田武志国交相は10月に「12年度予算案に反映できるよう最大限努力する」と述べており、年内に建設の是非を判断する方針だ。

◆2011年11月19日 東京新聞群馬版 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20111119/CK2011111902000093.html?ref=rank

 -地元から4議員が出席 民主の八ッ場ダム分科会初会合ー

 民主党政策調査会の国土交通部門会議・八ッ場(やんば)ダム問題分科会(座長・松崎哲久衆院議員=埼玉10区)の初会合が十八日、衆議院第二議員会館で開かれ、県内選出の衆院議員四人が出席した。

 分科会に出席した議員は計約二十人、冒頭以外は非公開だった。この日は国交省から検証状況の説明を受けることになっていたが、検証を批判する議員が相次いだという。

 出席した県内選出議員は石関貴史、中島政希、三宅雪子、宮崎岳志の四氏。三宅氏は「みんな中止の意見。火山や地震の専門家による検証を加えるべきだとの意見があった」と語った。

 宮崎氏は「私はダム本体工事に反対だが、中止、建設のいずれにせよ大臣の一声で決めるのはいけない。公開の議論を積み重ねるべきだ」と主張。

 中島氏は関東地方整備局がダム案をコスト面で最も有利とした点について「事業費は必ず膨れ上がる。低く見積もりすぎだ」と指摘した。

 次回は二十一日。学識者や住民の意見聴取やパブリックコメントを踏まえて関東地方整備局がまとめる対応方針の原案について議論する。 (伊藤弘喜)

◆2011年11月19日 朝日新聞群馬版
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581111190001

 -八ツ場再検証 民主の分科会初会合ー

 八ツ場ダムの再検証で、民主党は18日、国土交通部門会議に設けた「八ツ場ダム問題分科会」の初会合を東京・永田町で開いた。出席者は20人程度だったが、発言の大半は、党のマニフェストに掲げた「建設中止」だったという。

 会合は冒頭あいさつ部分以外は非公開だった。

 分科会は党所属の国会議員はだれでも出席できる。座長の松崎哲久衆院議員(埼玉10区)によると、国交省から同省関東地方整備局による再検証の現状説明を受けた。出席した三宅雪子衆院議員(比例北関東)は「意見を言った議員はみな中止だった」と取材に対して述べた。

 次回の会合がある21日には、関係6都県の部局長を集めた「検討の場幹事会」も予定され、整備局は本省への報告書に「建設継続」とする意向を示すとみられる。

 中止を目指す「八ツ場ダム等の地元住民の生活再建を考える議員連盟」会長の川内博史衆院議員(鹿児島1区)は「反対意見は風前のともしびだが、21日からが勝負だ」と話した。

 前田武志・国土交通相は最終判断の時期を年内と示唆しており、分科会はその前に提言する方針だ。

◆2011年11月19日 毎日新聞東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111119ddm008010080000c.html

 -群馬・八ッ場ダム建設:民主党分科会、議論スタートー

 八ッ場ダムについて、民主党は18日、八ッ場ダム問題分科会の第1回会合を開いた。

 分科会は、国土交通部門会議の下に設置し、座長は共に松崎哲久衆院議員。この日は、関東地方整備局が治水・利水面のコストなどから「ダム建設案が最も有利」とまとめた報告書素案に対し、寄せられた延べ約6000人の意見を国交省が説明。約20人の出席者からは「建設という結論ありきだ」「建設・反対どちらにせよ丁寧な説明が必要」との指摘が出たという。松崎座長は、意見をとりまとめて党政策調査会に提出する考えを示した。【樋岡徹也】