民主党政権5人目の国交大臣に羽田雄一郎参院議員

2012年6月5日

◆時事通信 2012年06/04 23:53
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%a5%c0%a5%e0&k=201206/2012060400974

 -新閣僚の会見ー

◇強靱な国土づくりを

 羽田雄一郎国土交通相 野田佳彦首相からは、東日本大震災の復興に向けて、減災の考え方を取り入れたインフラ整備などについて、関係大臣と連携を取ってやるように指示を受けた。

 強靱(きょうじん)な国土づくりにまい進したい。高速バス事故を踏まえた安全対策の強化を図り、公共交通機関の安全確保と事故防止に万全を期したい。

 八ツ場ダムについては、地元の生活再建支援事業を遅滞なく進めつつ、官房長官裁定を踏まえながら担当相として適切に対処したい。

◆NHK 2012年6月5日 0時56分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120605/k10015604621000.html

 -羽田国交相 八ッ場ダム方針変えずー

 羽田国土交通大臣は、初閣議のあとの総理大臣官邸での記者会見で、政府が建設の継続を決めた群馬県の八ッ場ダムについて「対応の方針は変わらない」と述べ、民主党内に依然として建設に反対意見があるものの、政府の方針は変えないという考えを示しました。

 政府は、去年12月、民主党の政権公約を撤回し、群馬県の八ッ場ダムの建設継続を決めましたが、民主党内には、政権公約に掲げた主要政策の相次ぐ見直しに、依然として反対意見があります。

 これについて羽田国土交通大臣は、初閣議のあとの総理大臣官邸の記者会見で「事業の継続を前提に、今年度の予算で必要経費を計上しており、対応の方針は変わらない」と述べ、建設継続の政府の方針は変えないという考えを示しました。

 また、国の財政が厳しいなかで、今後の公共事業をどうしていくかについて「コストの抑制を図り、戦略的な公共投資をしていきたい」と述べ、東日本大震災を踏まえて、防災対策などの公共事業に重点的に取り組む方針を示しました。

◆上毛新聞 2012年06月05日

 ー八ッ場建設事業に新国交相 「継続方針変わりない」

 国土交通相に就任した羽田雄一郎氏は4日夜の会見で、八ッ場ダム建設事業について「政府として本年度予算に事業継続を前提とした経費を計上しており、対応方針も変わっていないと思っている。地元の生活再建事業を遅滞無く進め、官房長官裁定を踏まえつつ適切に対処していきたい」と述べ、前大臣の前田武志氏が決めた建設継続を継承、河川整備計画の策定などを本体工事着工の条件とする政府方針も変更はないと強調した。
 国交省は本年度、八ッ場ダム予算に125億円を計上したが、このうち本体関連工事費18億円は配分されていない。本体着工条件の生活再建支援新法っは、前田氏の問責決議を参院が可決して以降、審議がストップしており、大臣交代で審議再開も期待されている。
 一方、「コンクリートから人へ」という民主党政権の理念に逆行しており、消費税増税論議の一環として公共事業の削減圧力があらためて強まる可能性がある。
 新大臣に対し、地元首長からは早期の本体着工を求める声が上がった。大沢正明知事は「地元住民が苦渋の選択の末、ダムを受け入れたことを重く受け止め、一日も早くダム本体に着工し、生活再建事業を完成してほしい」と注文。長野原町の高山欣也町長は「まったく白紙の人だが、地元とすれば期待するしかない。止まっている本体予算を早めに執行してもらいたい」と求めた。

 -国交相に羽田氏 八ッ場地元「早期完成を」「現場見て」 ”猫の目”に批判ー

 「一刻も早い完成を」「現場を見て」-。内閣改造が行われた4日、新しい国土交通相に羽田雄一郎民主党参院国対委員長が任命されたことを受け、八ッ場ダムの地元、長野原町では新大臣への要望が相次いだ。一方、3年にも満たない期間で5人目の大臣となったことへの批判や「どんな人物か分からない」としてダム建設への影響を懸念する声も上がった。

 八ッ場ダム水没関係5地区連合対策委員会の萩原昭朗委員長は羽田氏について「隣の長野県選出なので親近感もあり、期待している。群馬のことも考えてくれているだろう」と歓迎。「ダムの早期完成は当然のことで、誰であろうと、予定通りにしてもらうほかはない」と要望した。
 川原畑地区八ッ場ダム対策委員会の野口貞夫委員長は、前田武志前国交相を「(ダム建設再開の)大きな決断をしてくれた」と評価し、羽田氏には「前田大臣から引き継いで、工事を進めてもらうことを期待したい」と話した。
 「あんなに大臣が代わっては・・・」。同連合対策委員会の篠原憲一事務局長は、民主党政権の交代劇に苦言を呈す。川原湯区長の富沢吉太郎さんも「あきれて何も言えない」として、「建設に時間がかかれば住民も国も負担が多くなる。旅館の移転もまだなのに、これで消費税が上がれば大変な損失になる」と非難した。
 川原湯温泉の柏屋旅館社長、豊田幹雄さんは「どんな人なのかまだ分からないので、言動などしばらく様子を見たい」とするとともに、代替地整備など、生活再建の動きが加速することも望む。「(政権交代して)5人目の国交相が、また視察に来るのかわからないが、公示が進んでいない現状を見ればどうすべきかは分かる」と強調した。
 一方、ダム建設に慎重な姿勢をとる地元の男性は、安全性への不信を隠さない。「昨年の大震災のような地震が日本中のどこで起きても不思議じゃない。代替地が本当に安全なのか、新大臣は選挙区も近いので、ぜひ現場を見てこの問題にしっかり取り組んでほしい」と要望した。

◆朝日新聞群馬版 2012年06月05日
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581206050001

 -野田第2次改造内閣 国交相また交代ー

 野田内閣の改造で、八ツ場ダム(長野原町)建設の鍵を握る国土交通相が4日、またも代わった。昨年12月に建設再開を表明した前田武志氏が退き、羽田孜元首相を父に持つ羽田雄一郎参院議員(長野選挙区)に。政権交代から5人目とあって、賛否両派からいらだちや不安の声が出た。

 昨年末の「中止撤回」で、地元の推進派には安心感も漂った。しかし、大臣の交代で警戒の声もある。

 長野原町の高山欣也町長は「総理がダム反対の人を就任させるとは思えない。撤回が撤回されるとは思わない」としつつ、「今年度内に本体工事に着手してくれるか。やがてできる、では困る」と先が見通せない状況にいらだちも見せる。

 水没5地区の住民代表による連合対策委員会の篠原憲一事務局長は「人が代わって白紙になったのでは困る。新大臣には現地を訪れ、現状をよく見て理解してほしい」と訴えた。

 大沢正明知事は「国民の安全安心を守る国土交通大臣が頻繁に代わることは、困ったこと。政策の連続性という点からも問題だ」とコメント。笹森秀樹・県土整備部長も「大臣が代わるたびに、少しずつ事業が遅れ、余分な経費もかかる」と指摘した。

 地元選出の民主党国会議員5人は、ともに八ツ場ダム反対の立場。羽田氏に仲人を頼み、親交も深い宮崎岳志衆院議員(群馬1区)は「前田氏の意向を反映した人事では」。前田氏は羽田元首相の最側近の一人だった。「前田さんとの絆も深く、路線の継承になる。何かを大きくひっくり返すようなことはしないのではないか」と話した。

 見直し派の市民団体も不安を隠さない。「八ツ場あしたの会」事務局長で前橋市の渡辺洋子さんは、羽田氏の経歴を調べてみたが、河川行政を知っているとは思えなかった。「今以上に官僚の言いなりになれば政治が機能しなくなる」

 旧建設省出身の元河川官僚だった前田氏には、「内情を知っているので、判断能力があるのでは」と就任当初は期待もあった。だが、建設再開の表明では、長野原町に入って万歳三唱をした。渡辺さんには、前田氏の万歳が「再開に向けてシナリオを描いた官僚に取り込まれた」と映った。

 ある見直し派の民主党国会議員は「当時、前田氏が『再開を表明しなければ、参議院で問責が出されてしまう』と言うのを聞いた。官僚の刷り込みか、党内の声も聞かずに地元で頭を下げ、結局、別件の問責で交代とは何とも皮肉だ」と話した。(牛尾梓、泉野尚彦、小林誠一)

◆読売新聞群馬版 2012年6月5日
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20120604-OYT8T01587.htm

 -「猫の目大臣」嘆く八ッ場 国交相交代でー

 5閣僚が代わった4日の内閣改造では、昨年末に建設が宙に浮いていた八ッ場ダムの建設継続を決めた前田国土交通相も交代した。

 後任は、羽田雄一郎参院議員で、2009年夏の政権交代以降、5人目の国交相。羽田新国交相は同日夜、首相官邸での記者会見で、「対応は変わっていない」と強調したが、相次ぐ大臣交代に、ダムを抱える地元関係者は「何も期待はしない」などと不信感を募らせた。

 羽田新国交相は記者会見で、八ッ場ダムについて、「前大臣が継続を前提とした上で政府として予算を計上している。今後、地元の生活再建事業も踏まえつつ、担当大臣として適切に対応していきたい」と述べた。一方、地元では、国交相交代を残念がる声が上がった。

 長野原町の高山欣也町長は、「前田さんは、国交省出身でダムの必要性を分かっていた。地元にとっては理想の人で、ずっと大臣でいてほしかった」と話した。

 町長室には、前田氏への感謝の気持ちを込め、昨年12月22日夜に建設継続を地元に伝えに来た時の写真を飾っている。高山町長は「また方針が変わるのではないかとの不安もある。羽田さんには、早く本体工事を着工してほしい」と注文した。

 ダム推進派の星河由紀子町議(69)は「大臣の重みや威厳がない。住民は疲れ切っており、早く落ち着いた生活を送りたい」と憤る。

 水没予定地の川原湯温泉で、一昨年春から休業している老舗旅館「柏屋」は、移転先の上湯原代替地の整備が遅れており、再開のめどが立っていない。

 豊田治明会長(76)は「大臣が代わるたびに工期が遅れるだけだ。早く工事を進めてほしい」とあきれていた。

 国交相の交代を受け、大沢知事は「頻繁に代わるのは政策の連続性からも問題。新大臣には、計画通りのダム本体完成と生活再建事業の早期完成を求めていきたい」とコメント。

 また、自民党県連会長の中曽根弘文参院議員は、「問責決議から、あまりにも遅い交代で総理の任命責任も大きい。八ッ場ダムの建設継続は、大臣が代わろうとも変更は許されない」とした。

 一方、民主党県連会長の桑原功衆院議員は取材に対し、「これ以上、地元の人が政治に振り回されないよう働きかけたい」と語った。

◆東京新聞群馬版 2012年6月5日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20120605/CK2012060502000159.html

 -「八ッ場、早期着工を」 内閣改造 国交相交代で地元ー

 内閣改造で国土交通大臣がまた代わった。政権交代から五人目の国交相に就いた羽田雄一郎氏。八ッ場(やんば)ダム(長野原町)事業の再開を決めた前任の前田武志氏に代わり、八ッ場ダムにどう向き合うのか、県内の関係者は注目する。 (伊藤弘喜、中山岳)

 八ッ場ダム水没関係五地区連合対策委員会の篠原憲一事務局長=長野原町林=は「前田さんは再開を決めて地元で頭を下げてくれた。できれば代わってほしくなかった」と残念がる。新しい国交相には「本体工事にしっかり予算を付けて一日も早く着工してほしい」と望んだ。

 大沢正明知事は「前任の前田大臣は八ッ場ダム事業継続を決定した。新大臣も当然、継承されるものと考えている」とのコメントを出した。

 民主党県連会長の桑原功衆院議員も「国交大臣の交代で方針が変われば政治不信が極まる。羽田さんには、これまでの方針で進めてほしい」とくぎを刺した。

 一方、八ッ場あしたの会(前橋市)の渡辺洋子事務局長は「複雑な河川行政に関わった経験があるのか。官僚任せにならないか心配だ」と手腕を不安視した。

◆毎日新聞群馬版 2012年06月05日 
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20120605ddlk10010148000c.html

 -野田再改造内閣:国交相交代「残念」 八ッ場住民、民主政権に不満も /群馬ー

 野田佳彦内閣が発足して約9カ月で2度目となった内閣改造。交代となった前田武志国土交通相は昨年12月、八ッ場(やんば)ダム建設再開の最終決断を下した。住民からは、大臣の交代を惜しむ声や民主党政権への不満の声があがった。

 八ッ場ダム水没関係5地区連合対策委員会事務局長の篠原憲一さん(70)は「前田さんは地元まで来て『申し訳なかった』と頭を下げてくれた人。変わってほしくないと思っていたので残念だ。

 羽田雄一郎・新大臣には一日も早くダム本体工事に着手してほしい。そうしないと地元は次のステップに進めない」と話した。

 一方、同町川原畑、農業、野口貞夫さん(68)は「大臣が交代したからといってダムの建設方針が変わることはないと思う。けれど、大臣がころころ変わる民主党政権に頼りなさを感じる」と話した。【塩田彩】=一部地域既報

 ◇ダム早期完成をー大沢知事

 大沢正明知事は「ダム事業継続を決定していただいたので、羽田雄一郎新国交相も当然継承されるものと考えている。一日も早くダム本体に着工し、基本計画通り完成すること、及びダム湖を前提として進められている生活再建事業の早期完成を求めていきたい」とコメントした。