羽田新国交相の発言

2012年6月8日

 民主党政権下で5人目の国交大臣となった羽田雄一郎新大臣の就任会見が国交省のホームページに掲載されています。

 八ッ場ダムに関連する箇所を一部転載します。

◆国交省ホームページ 羽田大臣就任会見要旨
http://www.mlit.go.jp/report/interview/daijin120604.html

(問)改めて八ッ場ダムのことを伺いたいと思います。
政府の方針が去年決まりまして、政府の方針についてどのように思われているのか。
事業継続についてどう考えているのかと、改めてもう一度政府の方針を変えないのか、変えうることもあり得るのか、もう一度お聞かせください。

(答)これまで4大臣が相当いろいろな形での議論をしてきたと思っておりまして、そういう中で昨年末に前田前大臣が対応方針で、事業継続と決定をされた。
そうした上で、政府として平成24年度予算に、事業継続を前提とした経費を計上しているというのが今の現状であり、今、対応方針を変えるということにはならないと考えているところであります。
今後とも地元の生活再建事業を遅滞なく進めつつ、ダムの本体工事については、官房長官裁定を踏まえた上で、その対応状況を考慮しながら適切に対処していきたいと思っております。

(問)大臣は整備新幹線の推進議連に入っていたと思うのですが、今までの前田前大臣の方針を踏襲して、大臣としても推進していくということで変わりはないのでしょうか。

(答)やはり公共交通機関、安心と安全、また、エネルギー政策というものを考えた上でも、整備新幹線というものは、有効であると私は考えておりますので、そういう意味では前大臣の方針は変えずに進めていきたいと思っております。

(問)大臣は先ほどから整備新幹線、八ッ場もスーパー堤防とかそういう多額の費用の掛かるものも全部防災として認めているかもしれませんが、それだと大臣がおっしゃっていた将来の子供に残るものというのは、多額の借金と維持費の掛かるインフラだけが残っていくというイメージを持ってしまいますが、選択というのはどう付けていくのかということも教えていただければと思います。

(答)我々は「コンクリートから人へ」ということを言ってきたわけでありまして、実際に今までの政権の時よりは、そしてマニフェストに書かれた目標というものは2年間でクリアしていると思っております。
公共事業の厳しい削減の中で、選択と集中をしていくということでありまして、決して公共事業の事業費がどんどん増えているとは思ってはおりません。
そういう意味では真に必要な社会資本整備は進めていかなくてはならないと思っておりますし、やはり今災害が多発している中で、しっかりとした国土というものを作っていくためにも、必要なものは作っていく。
しかしそれだからといって公共事業費がどんどんあがっているということではなくて、やはり抑制しながらも選択と集中をして、真に必要なものを作っていくということを選択していきたいと思っております。

 ~~~転載終わり~~~

 羽田新大臣の発言を取り上げた記事を転載します。

◆2012年6月7日 上毛新聞

 ー年度内着工に意欲 八ッ場ダムで羽田国交相ー

 八ッ場ダム(長野原町)建設問題で、羽田雄一郎国土交通相は6日、報道各社の記者会見に応じ、本体工事着工の条件となっている利根川水系河川整備計画の策定について「(本年度内に)作っていかなければならないという思いはある。計画を作り、その中で本体着工できるように間に合わせて
やっていきたい」と述べ、本年度内の着工に意欲を示した。
 本年度予算に計上された八ッ場ダム本体工事関連経費を執行する条件として、官房長官裁定では河川整備計画策定のほか、生活再建支援法案の通常国会への提出が示されている。新法案は国会に提出済みだが審議は止まっており、羽田氏は「早く審議入りし、通していただきたい」と強調。法案提出でなく新法成立が予算執行の条件となるのかとの質問には、明確な考えは示さなかった。
 羽田氏は就任会見で、八ッ場ダムの建設継続を決めた前田武志前国交相の方針を継承する姿勢を示した。

◆2012年6月6日 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120606/plc12060619210024-n1.htm

 -国交相、八ッ場ダム再開「適切に処理」ー

 羽田雄一郎国土交通相は6日、産経新聞社などのインタビューに応じ、昨年末に事業継続が決まった八ッ場ダム(群馬県)について、「地元の生活再建事業を遅滞なく進めつつ、適切に処理したい」と述べ、前任の前田武志氏の方針に沿って進める考えを示した。

 八ッ場ダムの本体工事が再開するためには、地元の生活再建事業と利根川の河川整備計画の策定が条件。羽田氏は「整備計画を早急に進めたい」と意欲を見せた。

 北海道の新函館-札幌など整備新幹線の未着工3区間の認可についても、「最終段階にあると認識しているが、月内にできるかは未定だ」と述べた。

 また、昨年後半以降、凍結されていた大型公共事業の再開が相次いで決まったことについて、「真に必要な社会資本整備は進めていく。公共事業費を増大しようと考えているのではなく、今ある厳しい財源のなかで、しっかりと進めていく」と理解を求めた。

◆2012年6月8日 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120608/plc12060821010022-n1.htm

 -【新閣僚に聞く】羽田雄一郎 国土交通相「必要な社会資本整備進める」ー

 --昨年末に事業継続が決まった八ッ場ダムの工事再開は

 「地元の生活再建事業を遅滞なく進めつつ、ダム本体工事については、官房長官裁定をふまえ、(事業継続の条件となる)利根川の河川整備計画の策定を早急に進めたい」

 --整備新幹線の未着工3区間の認可は

 「最終段階にあるという認識だが、月内にできるかは未定だ」

 --大型公共事業の再開が相次ぎ、批判もある

 「真に必要な社会資本整備はこれからも進めていく必要がある。公共事業費を増大しようと考えているのではなく、今ある厳しい財源のなかで、しっかりと進めていく」

 --海外へのインフラ輸出で何を優先するか

 「高い評価を得ているのは新幹線であり、今後、成長・発展していく国に安全、安心な新幹線を輸出できればと思う。トップセールスにも取り組みたい」

 --観光立国の実現に向けてどう取り組む

 「国、地方が力を合わせて、海外に日本の安全を再度確認して頂き、安心して日本に来ていただきたい。特に東日本大震災で、東北地方が大変厳しい状況にある。まずは風評被害がないようにしたい」

 --国の出先機関改革については

 「地方整備局の権限委譲に後ろ向きではない。ただ、自治体から『慎重に考えてほしい』という声があるのも事実で、それらを踏まえて検討したい」