八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

八ッ場ダムでアンケート

2012年12月3日

 八ッ場あしたの会が実施したアンケートの記事が地元紙に掲載されていましたので、転載します。

◆2012年12月3日 上毛新聞社会面

 -八ッ場ダムでアンケート 市民団体ー

 「八ッ場あしたの会」は2日、各政党に対して行った八ッ場ダムに関するアンケート結果を公表した。12党のうち8党が同日までに回答。ダム本体着工についての質問では、自民が早期着工を求めた一方、共産、社民、新党日本、日本未来の党が工事中止を訴えた。
 みんなは2010年参院選でダムを推進していたが、河川整備計画の不備を理由に「現状では判断できない」に変化。民主は「党は予算計上に反対するが、最終判断は政府に委ねる」、国民新党は「利根川水系全般の治水・利水の総合的な見地から判断すべき」とした。
 一方、「STOP八ッ場ダム・市民ネット」は県内の立候補予定者14人からアンケートを回収。ダム推進を表明している候補者からの回答が少なかったこともあり、八ッ場ダム計画に賛成2人、反対7人、条件付きなどが5人だった。

◆2012年12月3日 朝日新聞群馬版

 -「中止」明言3党 自民「着手」 八ッ場ダム見直し派アンケート、7回答ー

 八ッ場ダム見直し派の市民団体「八ッ場あしたの会」は2日、主要政党の党本部に送付したアンケートの結果を公表した。
 会によると、未着手の本体工事に対し、共産、社民、新党日本は「中止」、自民は「早急に着手」、みんなの党は「河川整備計画がない現状では判断できない」を選択。民主は「党は予算計上に反対するが、最終判断は政府。予算執行は官房長官裁定を踏まえる」、国民新党は「総合的に判断すべきだ」と答えた。
 7党が回答し、公明は「選挙準備で対応できない」、未来、維新、大地、改革は「遅れるが回答する」と答えたという。

◆2012年12月4日 読売新聞群馬版

 -八ッ場ダムの是非 各党アンケに回答ー

 市民団体「八ッ場あしたの会」は3日、衆院選を前に、各党本部に対して実施した八ッ場ダム(長野原町)の本体工事着工への考え方などを問うアンケート結果を公表した。同会によると、3日現在、12党中8党から回答があり、本体工事を「中止」としたのが、日本未来、共産、社民など4党、「早急に着手」は自民の1党。「その他」と回答した民主は「党は本体工事の予算計上に反対するが、最終判断は政府に委ねる。予算執行に当たっては官房長官裁定を踏まえる」とした。

2012年12月8日 東京新聞政治面より一部転載
http://www.tokyo-np.co.jp/article/shuin2012/all/CK2012120802000156.html

 -2012衆院選 <私たちの手で>政策疑問ぶつける 公約 有権者は「消化不良」ー

◆鍛える

 国が群馬県で計画している八ッ場(やんば)ダムの建設中止を求める「八ッ場あしたの会」(前橋市)も各党アンケートを行った。未着工のダム本体工事に対する姿勢を尋ね公表した。

 活動を始めたのは〇五年衆院選の時。当初は一市民団体の活動を疎んじる党もあったが、活動を続けることで回答の理由を詳細に書くなど、丁寧に対応する政党が増えた。

 有権者が政党の政策立案、発信能力を鍛えているともいえる。〇九年の衆院選では主要争点の一つだった同ダム建設問題だが、今回は忘れ去られている。政党が政策を中途半端に投げ出さないように監視する役割も果たしている。

 渡辺洋子事務局長(55)は「賛否を聞くだけでなく『なぜか』を問うことで政党の力量や政策の詰め方、有権者に開かれているかどうかが手に取るように分かる」と強調する。

  ~~~転載終わり~~~

 八ッ場ダムに関する公開アンケートの結果および当会の見解は、こちらに掲載しています。

 https://yamba-net.org/wp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1791
 各政党の回答結果

 https://yamba-net.org/wp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1794
 回答結果についての当会の見解