八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

「八ッ場ダム 水没する街の写真や動画 長野原町、アプリ会社と提携」(東京新聞群馬版)

 動画アプリ運営会社が長野原町と連携して、八ッ場ダムによって沈む風景をネット上に公開する取り組みが報道されています。

 報道されているネットページはこちらです。
 八ッ場ダム事業に協力している長野原町と連携して進められているということです。もっとも公開されている動画には、水没地以外の風景や最近の八ッ場ダム建設工事の風景も多くあります。
 国は巨大ダムの建設工事に”今だけ、ここだけ”のキャッチフレーズをつけて多くの観光客を集めていますが、失われるものの大きさは目には見えません。

★パクタソ https://www.pakutaso.com/naganohara.html
★ジモフル https://jimoful.com/event/guide/44

 
◆2018年11月27日 東京新聞群馬版
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201811/CK2018112702000155.html
ー八ッ場ダム 水没する街の写真や動画 長野原町、アプリ会社と提携ー

 長野原町は、国土交通省の八ッ場ダム建設により水没する温泉街の写真や動画を、動画アプリの運営会社と提携してインターネット上に公開している。町の担当者は「ダムが完成した後でも、ここにあった風景をいつでも見られる形で後世に残したい」と力を込めた。

 水没する川原湯温泉は、共同浴場「王湯」や旅館がダム湖畔となる高台の代替地に移転。かつて温泉街があった場所は建設工事が進み、立ち入ることはできない。

 町は住民から提供を受け、移転前の写真を公開。ひなびた温泉街やササリンドウの紋が描かれた移転前の王湯など、もう見られなくなった風景をネットで気軽に楽しむことができる。動画はドローンを使い、重機が動き回るダム本体の建設現場や浅間山麓の自然、神社仏閣を撮影した。

 写真や動画を公開しているのは、地域動画アプリ「ジモフル」とフリー素材提供サイト「ぱくたそ」。ジモフルは「ガイドブックに載らない情報」をテーマに、全国各地の観光スポットを動画で配信。ぱくたそは二万枚近い写真を高画質でダウンロードできる。

 町企画政策課の中村剛課長は「住民以外の人にも地域を知ってもらい、足を運ぶきっかけになれば」と期待した。ジモフルの三枝明大社長は「町にはダム以外にも知られていない素晴らしい場所がある。発信して、地方活性化につなげたい」と語った。

—転載終わり—

 以下のページで、八ッ場ダム予定地域の写真のスライドショーをご覧いただけます。写真の多くは、地元の方が2000年前後に撮影した写真です。
 八ッ場の四季 https://yamba-net.org/wp/gallery/gallery-02/
 八ッ場の動物たち https://yamba-net.org/wp/gallery/gallery-01/

写真下=水没予定地の川原畑地区にて、2005年5月27日撮影。

写真下=川原湯温泉街の大沢と民宿ますやと釣り堀。2005年8月16日撮影。