球磨川水害

 九州南部を襲った昨日(7月4日)の記録的豪雨で熊本県南部を流れる球磨川が氾濫し、人吉市や球磨地方など広い範囲で大水害となりました。
 6日午後9時過ぎの共同通信の配信ニュースによれば、既に判明している犠牲者が49人、心肺停止1人、行方不明者11人とのことです。

 球磨川支流の川辺川には国が半世紀以上前に立案した川辺川ダム計画がありますが、流域住民の反対運動を背景に、潮谷義子前知事が川辺川ダムをテーマとした住民討論集会を重ねた結果、県民の世論がダム反対となり、2008年、蒲島知事がダム計画の白紙撤回を表明しました。これを受けて、民主党政権は利根川流域一都五県が推進を主張した八ッ場ダムの建設にはゴーサインを出しましたが、川辺川ダムは休止となりました。
 しかし、国土交通省はダムの代替案がないとの理由で、その後、ダム事業の中止手続きを行っておらず、河川改修の予算も十分ではありません。

 球磨川の重要な治水対策は、河床を掘削して河道の流下能力を大幅に増やすことにあるのですが、国土交通省が2007年に策定した球磨川水系河川整備基本方針では、河床を掘削すると軟岩が露出するという理由で人吉地点の計画高水流量(河道の流下能力の設定値)を4000㎥/秒に据え置きました。軟岩の露出については対応策があるにもかかわらず、当時は川辺川ダム建設の理由をつくるため、そのように恣意的な計画高水流量の設定が行われたといわれます。

◆2020年7月4日 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20200704/k00/00m/040/171000c
ー目を覚ましたら家に水… 「暴れ川」氾濫、未明の恐怖 熊本豪雨ー

 未明の街や集落を濁流が襲った――。九州南部を襲った4日の記録的豪雨で熊本県南部を流れる1級河川・球磨川が氾濫し、流域の同県人吉市や球磨地方など広い範囲で浸水被害が出た。「あっという間に水が迫ってきた」。住民らは声を震わせた。あふれ出た泥水はたちまち川沿いの町並みをのみ込み、同県球磨村で浸水した特別養護老人ホームから14人が心肺停止状態で見つかるなど被害が広がった。同県芦北町や津奈木町など山間部では土砂災害が相次ぎ、安否が分からない人たちの捜索が続いた。【山口桂子、白川徹、栗栖由喜、高橋広之】

 熊本県人吉市の下流の球磨村では、球磨川の支流に近い特別養護老人ホーム「千寿園」や住宅が浸水した。園では入所者ら14人が心肺停止となったが、周辺の道路も冠水したため、自衛隊などがヘリコプターやボートで救助に当たった。

 千寿園などが浸水した球磨村渡(わたり)地区では球磨川の水位が4日未明から急激に上昇し、平常時の10倍を超えた。

 ボートによる救助拠点となったのは、約3・4キロ離れたコンビニエンスストアの駐車場。自衛隊や地元のラフティングクラブの有志らが、川のようになった道路にボートをこぎ出し、被災地との間を往復した。

 午後6時ごろ、ボートで救助された住民の女性は「朝5時ぐらいに水が迫ってきたので、高台にある公民館に避難して過ごした。あっという間に水が迫って怖かった」と振り返った。

 午後7時すぎには、千寿園の利用者らも続々と救助され、中には車いすごとボートに乗せられた高齢者も。前日にショートステイで利用し、大雨のため帰れなくなっていた堤正通(まさみち)さん(91)は妻ミサヲさん(90)と一緒に助け出された。迎えに来た息子の俊介さん(59)に背負われてボートから下りた堤さんは「怖かった。救助に来てもらってありがたい」とホッとした表情を見せた。【山口桂子】

目を覚ました時には家の中に水、堤防決壊の人吉市
 中心部を流れる球磨川の堤防が決壊し、市内の広い範囲が浸水した熊本県人吉市。球磨川から約1キロ離れた家に一人で住む伊達政憲さん(84)が午前10時ごろ目を覚ました時には、既に家の中まで水が入っていた。

 水圧で玄関のドアが開かなかったため窓から脱出したが、あまりの水量で身動きがとれず、車の屋根の上へ。水位はみるみる上がり車も完全に水没、約20分で足首まで達した。「助けてくれ」。声をからして叫ぶと幸い近くにいた消防署の職員に発見され、投げられたロープにつかまり助かった。「家はだめだと思うが、命が助かってよかった」

 市内には15カ所に避難所が設置され、約1000人が避難した。球磨川から約200メートルのアパートに住む田原慶一さん(36)が午前5時半に市の防災メールで目が覚めた時には、家の前の路地に水があふれていた。妻の友里恵さん(32)と3~10歳の3人の娘を起こし、車2台で避難所の一つへ。「娘たちのことが心配。今は興奮しているが、長く避難所で暮らすことになればストレスもたまるだろう」と話した。

 一時は膝上まで水があふれ、川のようになった市内の国道219号は夕方には水は引いていたものの、ガードレールには流された机やゴミなどが引っかかっていた。高さ50センチ程度まで浸水した国道沿いの仏具店では、暗くなるまで従業員がホースで水を流すなどして片付けに追われた。社長の山口直樹さん(47)は「店にいたが、いきなり水が上がってきた。土のうを用意していたが準備する時間もなかった」と泥まみれの店内を見ながら嘆いた。【白川徹、杣谷健太】

ごう音と衝撃、崩れ落ちた1階、芦北町と津奈木町
 熊本県芦北町と津奈木町の山間部では土砂災害が相次ぎ、甚大な被害が出た。

 県などによると、芦北町では民家が土砂にのみ込まれて80代女性1人が死亡し、6人が行方不明、1人が重体になった。

 同町女島地区では小崎清一さん(69)と妻峰子さん(68)が行方不明になった。2階建ての自宅で同居する三女奈美さん(40)によると、午前5時ごろ、近所に住む姉から「雨がすごい」と電話があり、1階で寝ていた清一さんと峰子さんを起こした。奈美さんが2階に上がった直後、ごう音と共に突き飛ばされるような衝撃を受け、1階部分が崩れ落ちた。

 奈美さんは姉や消防に電話で助けを求めて救助されたが、1階部分は土砂に押し流されてつぶれてしまっていた。消防団が清一さんと峰子さんを助け出そうとしたが重機が入れず、午後になって自衛隊などが駆けつけた。奈美さんは「生きていてほしい」と祈るように救助活動を見守った。

 同町田川地区では90代の堀口ツギエさんと、隣に住む娘で70代の入江たえ子さん、入江さんの長男竜一さん(42)の3人が行方不明。現場では山肌が数十メートルの高さから広範にわたって崩れ落ち、のみこまれた民家の上に大量の土砂や倒木が折り重なった。同県菊陽町から駆けつけた入江さんの次男純二さん(39)は「何とか見つかってほしい」と沈痛な表情を浮かべた。

 津奈木町福浜でも土砂崩れで民家が押しつぶされ、一家3人の行方が分からなくなった。土砂の中からこの家に住む丸橋勇さん(85)が見つかったが心肺停止状態で、妻ミチ子さん(83)と息子貴孝さん(58)の捜索が続いた。【高橋広之、城島勇人、栗栖由喜、一宮俊介】

孤立する避難住民「物資は届かない」、八代市
 熊本県八代市坂本町地区では球磨川に架かる深水(ふかみ)橋が流失。周辺で住民が孤立し、孤立した住民らはツイッターなどで助けを求めた。球磨川と支流に囲まれた地区にある崇光寺には高齢者や小学生を含む近くの住民約20人が避難。1人暮らしの女性は取材に「朝、近所の人の声かけで避難した。家の中には川の水が流れ、ものすごい状態」と振り返った。避難している崇光寺は水、電気が止まった状態といい「物資は届かないし、ピーク以上に水かさが上がればお寺も危険」と一刻も早い救助を求めた。

 同市によると、球磨川沿いにある市役所坂本支所は1階部分が浸水。職員は隣の坂本コミュニティセンター3階に避難した。

 支所のそばに営業所がある大和タクシー本社では、道が寸断されているため従業員が営業所に近づくこともできず、被災状況の確認すらできていない。同社役員の男性(72)によると、営業所は平屋で支所より低地にあり、屋根まで浸水している可能性が高いという。

 男性は「あの辺りは高速道路の工事の際にかさ上げした地区。まさか浸水するとは」と驚きを隠せない。一帯は携帯電話も通じないため、早朝に「自宅が浸水した」と連絡してきた従業員ともその後連絡がつかず、心配していた。【青木絵美、谷由美子】

「暴れ川」の球磨川、過去にも度々洪水被害
 日本三大急流の一つといわれ「暴れ川」の異名を持つ1級河川・球磨川は過去にも度々洪水被害をもたらしてきた。水系ではかつて治水など多目的の国営川辺川ダム計画が進められ、計画が止まった2009年からは国と熊本県、流域自治体がダムによらない治水協議を続けているが、抜本的対策を見いだせないまま今日に至る。専門家は「もともと氾濫しやすい構造の川。今回はそのリスクが大きな規模で表面化してしまった」と分析している。

 球磨川は熊本県南部の山間部を大きく蛇行しながら流れ、八代海に至る。標高が高い山間部に源流があるため流れが速く、多くの支流が流れ込み流量も多いことから最上川(山形県)、富士川(長野県、山梨県、静岡県)と共に日本三大急流と呼ばれる。水害が繰り返される一方で舟下りやラフティングの名所として親しまれてきた。

 球磨川の治水は流域市町村にとって長年の課題だった。1965年7月には梅雨の大雨による氾濫で6人が死亡し1281戸が損壊、流失する戦後最大の被害が出た。

 国は66年、球磨川水系川辺川の川辺川ダム計画を発表。しかしダム水没地の同県五木村など流域で反対運動が起こり、2008年9月、蒲島郁夫知事が計画反対を表明。09年9月には政権交代してまもない民主党政権の前原誠司・国土交通相が計画中止を表明した。

 国交省と熊本県、流域市町村は09年1月、ダムに代わる治水策の協議を開始。19年6月の会合では国と県が治水策10案を提示したが、完成までの費用が最も安いものでも約2800億円で最高は約1兆2000億円に上り、景観を損ねる恐れのある案や工期が50年以上かかる案もあった。

 流域市町村はかねて国に「スピード感」を求めていたが10年以上たっても現実的な治水策は出てこず、一部の首長は「自民党政権に戻った国は本心ではダムを造りたいのではないか」と不満を募らせていた。

 九州大の島谷幸宏教授(河川工学)は「球磨川は下流域が山に囲まれて狭く、水位が上がって氾濫しやすい構造がある。特に今回は線状降水帯が川の南側に重なったため流量が急激に増え、多くの地点で越水したのではないか」と治水の難しさを指摘している。【平川昌範】

球磨川の主な氾濫被害と出来事
1965年7月 梅雨の大雨 1281戸が損壊・流失
1966年 球磨川水系川辺川で国が治水ダム計画発表
1971年8月 台風19号 209戸が損壊
1972年7月 梅雨の大雨 64戸が損壊
1982年7月 梅雨の大雨 47戸が損壊
1992年 熊本県人吉市などでダム反対運動始まる
2004年8月 台風16号 49戸が浸水
2005年9月 台風14号 119戸が浸水
2006年7月 梅雨の大雨 80戸が浸水
2008年6月 梅雨の大雨 33戸が浸水
2008年9月 蒲島郁夫・熊本県知事がダム計画反対を表明
2009年1月 国、県、流域市町村のダムなし治水協議始まる
2009年9月 前原誠司・国土交通相がダム計画中止を表明
2011年6月 梅雨の大雨 8戸が浸水
※八代河川国道事務所ホームページなどから作成

◆2020年7月4日 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61172030U0A700C2MM8000/
ー熊本豪雨で1人死亡、15人心肺停止 老人ホーム浸水 9人行方不明、1人重体ー

 熊本県と鹿児島県で4日、猛烈な雨が降り、熊本県南部を流れる球磨川の10カ所以上で氾濫・決壊が起きた。同県芦北町で1人が死亡し、他に県内で15人が心肺停止、9人が行方不明、1人が重体となった。気象庁は午前4時50分から正午前まで大雨特別警報を発表し、両県の計11市町村が避難指示を出した。

 熊本県によると、球磨川の氾濫で球磨村の特別養護老人ホームが浸水し、14人が心肺停止状態で見つかった。人吉市や八代市でも浸水によって住民が孤立し、陸上自衛隊などが救助にあたった。国土地理院の推定では浸水は深い場所で8~9メートルの可能性がある。

 国土交通省などによると、球磨川の11カ所で川の水が堤防を乗り越える氾濫が起き、人吉市内では堤防が約20メートルにわたって決壊した。熊本、鹿児島両県で計23件の土砂災害が確認されている。

 熊本県内では少なくとも431世帯、871人が避難所に身を寄せた。新型コロナウイルスの感染防止のため、各避難所では避難者同士の間隔を空け、消毒や検温、定期的な換気などの対策が取られた。

 積乱雲が次々と帯状に発生する「線状降水帯」が熊本県を中心に形成され、同県天草市では1時間に98ミリの猛烈な雨となって観測史上1位を更新した。同県水俣市では降り始めからの総降水量が500ミリに達した。宮崎県西米良村で24時間降水量が380ミリ、鹿児島県さつま町で300ミリを超えた。
 JR肥薩線の人吉駅など複数の駅で線路が冠水し、八代市の球磨川第一橋梁が流失した。九州新幹線は始発から熊本―鹿児島中央の上下線で一時運転を見合わせた。

 九州電力によると、熊本県内で一時約8840戸が停電した。NTT西日本は熊本県南部で最大約2万8700の電話回線が不通になっていると発表した。

 熊本県は陸上自衛隊に対し人吉市や芦北町などへの災害派遣を要請した。内閣府は同県球磨村や鹿児島県阿久根市など20市町村に災害救助法が適用されたと発表した。

■球磨川氾濫、過去にも
 熊本県南部を襲った記録的豪雨で氾濫した球磨川は最上川や富士川と並ぶ「日本三大急流」の一つとされ、過去にも繰り返し水害が起きてきた。
 球磨川は同県水上村を源流とし、不知火海に注ぐ1級河川。支流の1級河川、川辺川が人吉盆地で合流し、山地に降った雨がすり鉢状の盆地に集まる地形となっている。

 国土交通省によると、球磨川流域では記録に残るだけで過去400年間に100回以上の水害が発生。1965年7月には豪雨による氾濫で人吉市や八代市の市街地が浸水し、6人が死亡した。
 今回の豪雨では、積乱雲が次々に発生し帯状に連なる「線状降水帯」が発生し、流域に大量の雨を降らせた。球磨川が人吉盆地を抜けた先、球磨村の渡地区にある国交省の水位計によると、3日午後1時に1.1メートルだった球磨川の水位は4日午前0時に3.16メートルに上昇し、午前6時には11.8メートルまで達した。

 熊本県は4日午前、球磨川上流にある県営市房ダム(水上村)で貯水容量の8割を超える見込みとなったことから、緊急放流を行うと発表した。その後、雨が弱まる見込みとなったため、結果的に緊急放流は行わなかった。

 

◆2020年7月6日 西日本新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a1f292b85fe6d53d8e68959e3d58b2ee29f6584
ー決壊・氾濫は「重要水防箇所」 球磨川12カ所 危険性は事前に指摘されていたー

 熊本県に降った記録的大雨によって、球磨川で決壊や氾濫が確認された計12カ所は、いずれも洪水の危険性が高い「重要水防箇所」とみられることが5日、国土交通省九州地方整備局への取材で分かった。決壊した区域は、堤防の漏水などに注意が必要と指摘されていた。

 九地整によると、5日正午現在、球磨川の国管理区間では決壊が1カ所、氾濫が11カ所確認され、うち半数が上流部だった。12カ所の内訳は、水害の危険性が極めて高い「Aランク」が1カ所、堤防の高さは想定水位を上回っているものの十分な余裕がない「Bランク」が6カ所、堤防に壊れた跡などがみられる「要注意」が5カ所だった。

 熊本県人吉市中神町で約20メートルにわたり決壊した堤防は、蛇行していた川の形を整備した箇所だが、地質の弱さや漏水の恐れが指摘されており、「要注意」に指定されていた。

 球磨川の国管理区間は100・3キロに上り、このうちAランクは9・3キロ、Bランクは18・8キロ、要注意は23・2キロを占める。一方、堤防の整備率は昨年3月現在、76%にとどまる。

 河川は原則として、下流から上流に向かって整備される。九地整の担当者は「整備を進めるには、地域の理解が必要な上に予算にも限りがある。今回の雨は降り方が激しく、現段階の川の流下能力を超えていた。今後は現地調査を行い、詳細な分析を進めたい」と語った。 (御厨尚陽)

◆2020年7月6日 朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/ASN76641VN76TIPE02P.html?iref=comtop_8_04
ー熊本豪雨、「千寿園」の14人死亡確認 死者44人にー

 熊本県は6日、今回の豪雨災害により、午後7時現在で計49人の死亡が確認されたと発表した。特別養護老人ホーム「千寿園」(熊本県球磨(くま)村)で被災し、心肺停止で見つかっていた14人の死亡も確認された。

 49人の内訳は人吉市17人、球磨村17人、芦北(あしきた)町10人、八代市3人、津奈木(つなぎ)町1人、住所不明が1人。

 このほか人吉市の1人が心肺停止となっているほか、人吉市、津奈木町、芦北町、球磨村で計11人が行方不明になっている。

◆2020年7月6日 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20200706/k00/00m/040/231000c
ー球磨川「重要水防箇所」12カ所で決壊氾濫 河川改修追い付かず 熊本豪雨ー

 熊本豪雨により球磨川の国管理流域で発生した決壊・氾濫計12カ所は、いずれも洪水リスクが高く注意を要する「重要水防箇所」指定地とほぼ重なっていたことが、国土交通省九州地方整備局(九地整)への取材で判明した。国は地元に注意喚起しながら河川改修を進めてきたが、頻発する豪雨災害を前に対応が追いつかない現状が改めて浮き彫りになった。

 九地整によると、球磨川では熊本県内11カ所で越水により氾濫したほか、人吉市中神町で堤防1カ所が決壊した。12カ所のうち一つ(八代市坂本町)は、最も危険度が高い「Aランク」に指定されている場所の近くで、越水により広範囲に浸水被害があった。また、堤防の高さや大きさに余裕がない「Bランク」の指定地とその付近の6カ所でも越水していた。

 残り5カ所は、過去に堤防が壊れたり、古い河川があったりした場所を含む「要注意」指定地とその周辺だった。人吉市の堤防決壊現場付近や、入所者14人が死亡した球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」周辺も「要注意」に指定されていた。

 重要水防箇所は、河川管理者が防災上、特に注意が必要な場所として指定し、地元水防団などに周知する。球磨川の国管理区間は約100キロあり、堤防の整備率は76%。重要水防箇所はAランクだけでも47カ所(総延長約9キロ)に上る。

 九地整の担当者は「優先順位をつけて改修しているが整備の予算は限られ、一度に解消はできない。これから現地調査して検証したい」と話した。【門田陽介】

◆2020年7月6日 21:18配信 共同通信
https://news.yahoo.co.jp/articles/7045e28786c898cd7b2c7d0bfbc24751935e1f7d
ー熊本豪雨で新たに5人死亡確認、計49人にー

 熊本県南部の豪雨で、県は新たに5人の死亡と1人の行方不明を確認したと発表した。死者は計49人、行方不明11人となった。心肺停止は1人。