八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

「ジオなまち ながのはら」発刊

 長野原町の広報誌に連載された「ジオなまち ながのはら」がこのほど一冊にまとめられ、長野原町から発刊されました。

 連載中から質の高さが注目されていたこの連載記事の執筆者は、フリーライターとして様々な媒体で活躍し、長野原町北軽井沢のフリーペーパーの編集長も務めてきた藤野麻子さんです。浅間山麓の北軽井沢には、他県から移住してきた住民が少なくありませんが、藤野さんもそのお一人です。

 「八ッ場ダムの町」として知られる長野原町ですが、自然や歴史、文化、産業など、多様で奥深い魅力がある地域です。移住者である藤野さんが、これらの魅力に新鮮な驚きを感じ、持ち前の好奇心で一つ一つ丹念に掘り下げていった様が、豊かな文章表現から読者に伝わってくるようです。

 地元紙に掲載された記事を紹介します。
 販売拠点として以下の記事に記載されている町役場は、ダム湖上流端のJR長野原草津口駅の対岸にあり、「ら♪ら♪らステーション八ッ場」は8月1日にオープンしたJR川原湯温泉駅脇の「川原湯温泉あそびの基地NOA」の施設内にあります。

◆2020年8月1日 上毛新聞
ー「ジオなまち」発刊 藤野さん連載一冊にー

 長野原町は1日、広報ながのはらで連載していた「見る 知る 歩く ジオなまち ながのはら」を冊子にまとめて発刊する。浅間山北鹿ジオパークに登録されている同町の自然や歴史、文化など36のテーマで紹介している。

 連載はフリーライターで同町北軽井沢に移住した藤野麻子さん=現町職員=が2017年4月から20年3月まで毎月執筆し、街の広報誌で4ページにわたって取り上げていた。移住者の視点から町の魅力が伝わると好評だったことから、町が出版を決めた。

 「浅間山噴火の痕跡をたどる」といった直接噴火につながる内容に加え、酪農など産業への関わり、川原湯温泉の「湯かけ祭り」など文化への反映などをまとめている。藤野さんは「掲載した場所に実際に足を運んで、街に興味を持ってもらうきっかけにしてほしい」と話す。

 千部作製。A4判、145㌻、500円。販売は町役場、北軽井沢観光協会、浅間山北鹿ジオパークインフォメーションセンター、ら♪ら♪らステーション八ッ場。問い合わせは町企画政策課(☎0279/82/2229)

~~~転載終わり~~~

写真=八ッ場ダムの水没地にあった国の天然記念物・川原湯岩脈や縄文遺跡などについても、豊富なカラー写真と詳しい説明。